サッカーフォーメーション「4-4-2」とは

4-4-2システムは、昔から現代においてサッカーでは一番主流といわれるサッカーフォーメーションの一つです。特に2010年代からはゾーンディフェンスが主流とされているため、最強戦術の1つとして多くのチームがこの4−4−2のサッカーフォーメーションを採用しています。

その種類は現代ではフラット、ダイヤモンド、4-2-2-2、4-4-1-1、4-3-1-2、と複数のフォーメーションが存在します。攻撃と守備の役割が明確にされていた昔でも、攻撃も守備も行う現代でも対応できる万能型の戦術です。

4-4-2フラット

4-4-2フラットは、3列が横並びにポジションをとるサッカーフォーメーションです。

センターバック:2人、両サイドバック:2人
センターハーフ:2人、両サイドハーフ:2人
フォワード:2人

このような布陣を敷く戦術です。

サッカーフォーメーション4-4-2フラットの特徴はそれぞれが均等に自陣内のスペースを埋めるゾーンディフェンスのスタイルをとっている点です。理論的には相手のボールを奪われたら、フォアチェックではなくリトリートで味方守備陣形を整えることを最優先する戦術です。このサッカーフォーメーションにはボランチという概念はなく、センターハーフが中央の守備に回ります。

攻撃ではサイドバックがオーバーラップした場合はサイドハーフがカバーに入ることで、サイドハーフとサイドバックの連携が重要になるシステムと言えます。チームワークに長けた現代の組織的なチームにとっては理論的に最強なフォーメーションと言えます。

サッカーフォーメーション4-4-2フラットシステムはサッカーのフォーメーションの中でも非常にバランスが取れた現代のゾーンディフェンスに適したサッカーフォーメーションといえます。しかし、マンツーマンディフェンスと違い連携が必要になります。

例えば相手選手のマークをどこで受け渡すのか、センターハーフとセンターバックの間のスペースに相手フォワードがポジショニングをとった場合はどのポジションの誰がマークするかを事前に想定しておく必要があります。

4-4-2ダイヤモンド

4-4-2ダイヤモンドシステムとフラットシステムの違いは、中盤のミッドフィルダーが横一列ではなく、オフェンシブハーフ、ボランチ、サイドハーフのダイヤモンド型に配置される布陣のサッカーフォーメーションです。

2トップとオフェンシブハーフの3人が攻撃の起点となり、サイドハーフからのサイドアタック攻撃も合わせてバリエーションは豊富になります。ボランチが1枚のため、相手のセンターアタックに対しての対応がカギを握ることになります。
4-4-2ダイヤモンドのメリット・デメリットの解説
4-4-2ダイヤモンドのメリット・デメリットの解説をしていきます。
2トップ、オフェンシブハーフのセンターアタックと、サイドハーフ、サイドバックのサイドアタックと、攻撃バリエーションは豊富になりますが、センターバックの前列にはボランチ1枚しかいないため、非常にリスクのあるサッカーフォーメーションといえます。

運動量が豊富でゲームコントロール能力に長けた冷静な判断ができる現代型ボランチがチームにいることで最強なフォーメーションとなります。

4-2-2-2

サッカーフォーメーション4-2-2-2は4-4-2の中盤の4人をオフェンシブハーフ2人、ボランチ2人の2列に分けた布陣のフォーメーションです。現代の様々なクラブチームも採用する、トレンドと言えるサッカーフォーメーションです。

サッカーフォーメーション4-2-2-2の最大の特徴は、中盤をオフェンシブとディフェンシブに役割を明確に分けたことにより、攻守の切り替えを瞬時に行える点です。
更にオフェンシブハーフは状況に応じてサイドハーフの役割も担い、センターアタック、サイドアタック両方を行うことができます。

オフェンシブハーフはサイドバックのオーバーラップを促すためにセンターにポジションをとったり、自らサイド攻撃を仕掛けるなど重要な役割を担い、ボランチはオフェンシブハーフの負荷を軽減させるためのサポートに回ります。
ポジショニング的にゾーン、マンツーマンディフェンスどちらにも対応できる現代型サッカーフォーメーションと言えます。

4-2-2-2のメリット・デメリットは、センターアタック、サイドアタックと豊富な攻撃バリエーションが可能で、ゾーンディフェンス、マンツーマンディフェンスのどちらにも対応できる万能型なサッカーフォーメーションと言える一方、中盤の4人に対する依存度は計り知れません。

オフェンシブハーフが抑えられると攻撃は停滞し、ボランチがオフェンシブハーフのサポートをできないと大変危険なサッカーフォーメーションとなります。

そのためボランチを多く配置してくる相手に対しては相性は悪いでしょう。理論的にはオフェンシブハーフの働きによって最強なフォーメーションに成り得ます。

4-4-1-1

サッカーフォーメーション4-4-1-1は4-4-2の2トップをセンターフォワード、セカンドトップの2列にしたサッカーフォーメーションです。

サッカーフォーメーション4-4-1-1は全てのポジションがフラットになっているため、4-4-2フラットシステム同様、自陣内の全てのポジションを埋めることができるサッカーフォーメーションです。

攻撃は両サイドハーフと両サイドバックのサイド攻撃がしやすく、1列目のフォワードには長身の選手を置くことでクロスからの得点力があがります。守備はフラットに対応しているので、理論的にはゾーンディフェンスが有効なサッカーフォーメーションです。

4-4-1-1のメリットは1.5列目のフォワードを使える点です。最前列には長身の選手、1.5列目の選手には対照的に裏へ抜けるスピードを持った選手を入れることで相手ディフェンスのマークを混乱させることが期待できます。この1.5列目にスピード、ボールコントロール技術に優れた選手が入ると最強のフォーメーションになります。

守備時にはリトリートではなくフォアチェックしてしまうと陣形が崩れ、センターバックとセンターハーフの間のスペースなどを突かれ、バイタルエリアで危険な状況を生み出してしまいます。役割が増えた現代の戦術では、マークの受け渡しなどルールを確認しておくことが必要です。

4-3-1-2

4-3-1-2システムは、ボランチ3枚、オフェンシブハーフ1枚の布陣によるサッカーフォーメーションです。

4-3-1-2システムの特徴は、ボランチを3枚にしたことによるディフェンシブなカウンターサッカーを目的にしている点です。理論的に失点を最小限に抑え、カウンターによる攻撃を展開する手堅いサッカー戦術と言えます。

4-3-1-2はボランチを3枚置いている点でディフェンス面では機能するサッカー戦術となります。しかし相手チームに現代主流のポゼッションをされるため必然的にディフェンス時間が長くなり、豊富な運動量と精神的なタフさが求められます。

更に理論的に攻撃人数が少ない分、カウンターの精度が悪いといくら失点を防いでも勝利できません。サッカー戦術的に4-3-1-2を採用した場合、攻撃的ポジションには能力の高い選手を配置することで現代最強のフォーメーションに成り得ます。

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