W杯でも大事な場面で使われるであろう「DOGSO」とは
普段はサッカー見なくてもW杯は見る!
そんな方へのサッカー用語をご紹介!
初心者には聞きなれないサッカーの「DOGSO」とは
普段はサッカーを見ないけど、W杯は見る方が多いと思います。そんな中で急に「ドグソ」という言葉を耳にするかもしれません。
初心者の方には難しいですが、「DOGSO」は「denying an goal-scoring opportunity」を略した言葉で、「決定的な得点の機会の阻止」という意味になります。
1980年代、得点を妨げる目的で意図的にファウルする、いわゆるプロフェッショナル・ファウルと呼ばれるプレーが目立つようになります。サッカーは時間内に何点得点したかを競う競技ですから、これではサッカーの面白さが減退してしまいます。そこで、1990年のイタリアワールドカップから、競技規則に明記され始めたものが、2007年から「決定的な得点の機会の阻止」という項目が独立し、現在はそれを略した「DOGSO」という言葉で広まるようになりました。
「DOGSO」の適用条件
DOGSOは「決定的な得点の機会」という状況で起こると説明しましたが、現在の競技規則ではDOGSOが適用される条件が決まっています。
①全体的なプレーの方向:プレー全体が相手ゴールに向かっているかどうか
ゴールキーパーを抜こうとしてタッチラインの方向にドリブルしてもプレー全体がゴール方向と判断すれば適用されます。
②反則とゴールとの距離:反則が起こった場所からゴールまでの距離、すなわち、反則が起きた場所から得点を狙うことができる距離かどうか
ハーフウェーライン付近でファウルされた場合でも、独走して相手ゴールキーパーと1対1となる距離と判断すれば適用されます。
③守備側競技者の位置と数:ファウルした選手以外の守備側の選手がカバーできる位置にいるのか、追いつけるのかどうか
そのファウルがなかった場合でも、他の守備側の選手がカバーできる位置にいなかったり、追いつける動きをしていないと判断すれば適用されます。
④ボールをキープできる、またはコントロール出来る可能性:ファウルされた選手がボールに触れた後、あるいは触れる時に、明らかにシュート、ドリブルができるかどうか
攻撃側の選手がボールをトラップしてシュートしようとしているときに、ファウルされたことで体勢が崩れてシュートできなかったと判断すれば適用されます。一方、まだボールが空中高くにあったり、ボールの勢いが速くて追いつけそうにない時などは適用されません。
①~④の全てが満たされると「決定的な得点の機会」と考えられ、この状況で守備側の選手が反則となるプレーを行うと、DOGSOとなります。①~④のどれか一つでも判断に迷うような場合は、決定的な得点の機会とは言えません。
例えば、ファウルした選手以外にも守備側の選手がカバーできる位置にいれば、③が満たされないことになりDOGSOは適用されません。その場合はSPAが適用されます。
DOGSOが「決定的な得点の機会」を阻止するファウルに対して適用されるものであるのに対し、「相手の大きなチャンスとなる攻撃を妨害、阻止する」反則をした場合は、「stop a promising attack」、「SPA(スパ)」と判断されます。DOGSOの適用条件①~④の内、どれかが満たされない場合にSPAと判断されます。
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