サッカーW杯カタール大会で初導入される「半自動オフサイドテクノロジー」とは
11月開幕のサッカーW杯カタール大会で初導入されるという「半自動オフサイドテクノロジー」とはどんな技術なんでしょうか?
「半自動オフサイドテクノロジー」とは
「半自動オフサイドテクノロジー」は、スタジアムに設置された12台の専用カメラで、ボールと各選手の29カ所のポイント(手や足など)を1秒間に50回追跡し、ボールと各選手のピッチ上における正確な位置を算出するテクノロジーです。
さらに、ボール内部にセンサーが設置されていて、1秒間に500回データを送信することによって、正確なキックポイント(蹴った瞬間と位置)を検知することが可能になんだそうです。
「半自動オフサイドテクノロジー」で期待できる効果
「半自動オフサイドテクノロジー」のデータが組み合わさることで、人工知能が、オフサイドポジションで選手がボールを受けた場合、ビデオオペレーションルーム内にいるビデオマッチオフィシャル(映像担当の審判員)にオフサイド通知が届く仕組みとなんだそうです。
ビデオマッチオフィシャルは、受け取った通知をピッチ上の審判員に伝達する前に、自動的に選択されたキックポイント及びオフサイドラインを確認するという作業が必要となるものの、この作業は数秒以内で完了することが可能だそうです。このため、これまでよりも早くオフサイドの判定を下すことが可能になるという画期的なシステムになるそうです。
データで3Dアニメーションも?!
さらに、ビデオマッチオフィシャル及びピッチ上の審判員がデータを確認した後、判定に使用されたものと同じ位置データをもとに、各選手の手足の位置を詳細に示す3Dアニメーションが生成されるということです。
この3Dアニメーションは、スタジアム内のスクリーンに映し出されるほか、FIFA(国際サッカー連盟)の放送パートーナーにも提供され、スタジアムにいない観客も画面越しに見ることが出来るということで、実現したらスゴイシステムになりそうですね。
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