タンパク質とは

タンパク質とは、人の生命維持や身体活動に欠かせない“脂質”“糖質”と並ぶ3大栄養素のひとつです。血液や筋肉、骨や臓器、皮膚、髪、爪などカラダを形成する主要な成分で、体重の1/5を占めています。体内のホルモンや酵素、免疫物質などを作り、栄養素の運搬を行ない、微量のエネルギー源にもなっています。

その多くのアミノ酸の結合によって作られ、すべてのタンパク質は20種類のアミノ酸が結合してできています。体内のタンパク質の一部は常に分解され、毎日の食事で補給される新たなたんぱく質と合わせて日々生まれ変わっています。

アミノ酸の中には、体内で生成することのできない9種類の必須アミノ酸(成人ではイソロイシン、ロイシン、トリプトファン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、ヒスチジン、スレオニン、バリンで子どもはこれにアルギニンを加えた10種類)があり、食事から摂取しなければなりません。

必須アミノ酸の中でも筋肉に関係の深いアミノ酸は“バリン”“ロイシン”“イソロイシン”で、これらを総称してBCAA(分岐鎖アミノ酸筋)と呼び、筋肉でエネルギーとなります。

タンパク質の機能

タンパク質はアミノ酸に分解・吸収され、カラダに必要なタンパク質に再合成されます。体内のさまざまなタンパク質はそれぞれ異なる役割を持ち、人の生命と身体活動を支えています。

タンパク質には、酵素やホルモンとして代謝やカラダの機能調節、ヘモグロビンやトランスフェリンなど物質輸送の関与、γ-グロブリンなど免疫への関与、アクチンやミオシンなどでカラダを構成、身体活動のエネルギー源などの機能があります。

どれくらい摂取したらよいのか

タンパク質の必要量は性別や年齢、体重によって異なり、トレーニングの有無や強度によっても異なります。

1食あたりのタンパク質摂取量の目安は20~30g、1日に必要なタンパク質摂取量は、フィットネスなど軽い運動をしている人で体重1kgあたり1.2~1.6gが目安となります。強度の筋トレに励む方は体重1kgあたり1.6~2.0gを目安にするとよいそうです。

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