北京五輪前にスキージャンプについて知っておこう
スキージャンプって実は飛距離以外にも採点方法があることをご存じですか?
今回は、スキージャンプについてご紹介します。
スキージャンプの歴史
ノルウェーのテレマーク地方が発祥です。
スキージャンプを含むノルディックスキーはテレマークを中心に発展しました。
よって、高得点に結びつく、最も美しい着地の姿勢の事を「テレマーク姿勢」と呼びます。
スキージャンプは遊びが発展したものだと言われていますが、スキージャンプは罪人を山から突き落とす処刑が起源だという説もあります。怖いですね。
オリンピックでは、第1回冬季オリンピック正式種目として実施されています。
現在では、2年に1度、冬季オリンピックの前年と翌年に国際スキー連盟主催のノルディックスキー世界選手権が行われ、スキージャンプ・ワールドカップ(W杯)が毎年開催されています。
当初スキージャンプは、男子種目でしか実施されていませんでした。
しかし、女子選手の増加に伴い、ヨーロッパなどで女子の国際大会が頻繁に開催されるようになりました。
1999年からは、スキージャンプ女子の国際ツアーが行われ、2014年のソチオリンピックで初めて女子スキージャンプは、公式種目として実施されました。
そもそもスキージャンプってどんな競技
北欧のスカンジナビア地方で誕生・発展したスキー「ノルディックスキー競技」の1つです。
その中でもスキージャンプは、飛んでいる間のフォームの美しさや飛距離を争う競技のことです。
スキージャンプの選手は、ジャンパーと呼ばれ、ジャンパーは、加速しながら急斜面を降りて、踏切台から飛び出します。
バッケンレコードとも呼ばれるジャンプ台は下向きに10度前後の角度と定められています。
このバッケンとは、スキージャンプ発祥の地であるノルウェー語でジャンプ台という意味です。
スキージャンプで使うスキー板は、幅が広くて長く、軽いというのが特徴です。
これにより、落下を遅らせています。
スキー板の裏面には、7~9本以上の溝があり、直進方向にスピードを得るために使われています。
種目も実は二つあり、ジャンプ台の大きさや形状、助走距離の長さ、ジャンプ台からの基準点である「K点」までの距離などによって種目が分けられています。
種目としては、K点が90mである「ノーマルヒル」、K点が120mである「ラージヒル」があります。
スキージャンプのルールとは
勝敗の決め方ですが、4つあります。
①飛型
②飛距離
③ウィンドファクター
④ゲートファクター
をポイント化して決められます。
ジャンプは2回行われ、その合計で順位が決まります。
まず、飛型とは「空中での姿勢」のことで、ポイントは美しさです。
飛型点は、「ジャンプの美しさ・正確さ・着地姿勢」などから減点方式で決まります。
5人の飛型審判員が20点満点から0.5点ずつ減点します。
1番高い点数と1番低い点数を除いた3人の合計を足した数が飛型点です。
次に、飛距離とは、「着地するまでの距離」です。飛距離点は、K点を基準に加点方式で決まります。
K点を60点とし、1m距離が長くなるごとにポイントを加算。
1mにつきノーマルヒルでは2点、ラージヒルでは1.8点が加算されます。
そして、ウィンドファクターは、「風の向き」のことです。
有利な向かい風はマイナス、不利な追い風はプラスになります。
最後にゲートポインターとは、ジャンパーが「どこから滑走を始めるか」です。スタートゲートの位置を基準より下げるとプラスになります。
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