社会的差別から生まれたダンス。ワックとは?
クラシックやバレエやジャズダンスのターンも繰り出され、胸の前後のツイストや腕を巻きつけるような動きが特徴的です
はじめに
みなさんはワックというダンスをご存知でしょうか。
聞いた事ある方も、聞いた事ない方もいるかとは思います。
聞いた事ない方はワックを知るきっかけにもなってもらいたいですね。
今回はワックというダンスの歴史や踊りを少しですが、
紹介したいと思います。
歴史
70年代初期にゲイクラブで生まれたダンスです。初期の頃はポージングをしていくダンスで、ゲイダンサー達がドラッグクイーンや当時の女優Greta Garbo(グレタ・ガルボ)、Rita Hayworth(リタ・ヘイワース), Marilyn Monroe(マリリン・モンロー)などのイメージや古い女性スターの静止画やミュージカル等を真似てダンスとして表現していました。次第に腕を巻きつけるような動きを使ったダンスになっていきました。 パンキングはロサンゼルスの貧困層のゲイの若者達が抑圧の中で自分を表現する為のもので、社会的な差別と戦う為に自分達の創造性を表現し、伝える為にダンスを用いました。 当時メインDJだったMichael Angeloの友達のダンサー達の間で彼のあだ名が「PUNK」や「PUNKING」でした。PUNKというのは本来ゲイの人たちを傷つけるような言葉ですが、そのネガティブなものをポジティブに変えるように、また「音楽をPUNKさせる」という意味でつけられた名前です。 ワックはストレートなダンサーがPUNKINGを踊るにあたって出来た名前です。彼らはホモセクシャル、ゲイの象徴であるPUNKINGという名前に対し、ストレートなダンサーがこのようなスタイルを「WAACKIN’」や「THE CAGNEY」、「THE SHABBA-DOO」と呼ぶようになりました。 現在どちらの言い方もダンスとして定着していますが、自分はゲイではないのでPUNKINGをやっていると言う人や「PUNK・PUNKING」はゲイへの差別用語なので言わないで「WAACK・WAACKING」と言うなど意見が分かれるのだそうです。
ワック
クラシックやバレエやジャズダンスのターンも繰り出され、胸の前後のツイストや腕を巻きつけるような動きが特徴的です。 70年代半ばのミュージックに合わせ、クラシックバレエやジャズダンスのターンも駆使しながら、腕をむちのように振り回したり、胸の前後のしなり、ツイスト、腕を身体に巻きつけるようなしぐさがよく知られています。
女性的な美しさを生かすセクシーなイメージのダンスですが、意外と男性にも人気のダンスです。
骨格や筋肉のしっかりした男性がしなやかな動きを見せると、女性には表現できない男性的な妖艶さが醸し出されます。
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