はじめに

4月1日にようやく新元号が発表されました。
新元号は「令和」。最初はピンとこないかもしれませんが、これから親しんでいくようになりますね。周囲の予想とは反して令和が選ばれましたね。報道では「安久」など「安」を使うんではないかと、テレビなど各メディアでは盛り上がりを見せていました。
しかし、この「令和」とはどこから引っ張ってきたのでしょうか?
話では万葉集からと言われています。万葉集?学生の時に聞いた言葉ですよね。今回はそんな万葉集について少しですが紹介したいと思います。

万葉集

万葉集とは、我が国最古の歌集で奈良時代の末期、おおよそ8世紀中頃に成立したといわれています。

全20巻、およそ4500首もの歌が集められており、天皇から貴族、下級官人、農民、芸人、防人などいろいろな人の歌が収録されています。

この万葉集に収められた作品は年代などが明記されているわけではありませんが、およそ450年にもわたっていると考えられています(一番古い歌が仁徳天皇の皇后の盤姫皇后の歌と伝えられています)。

年代の幅があるので歌風は4期に分類されることが多いです。

1期は、素朴で清新な作風。2期は柿本人麻呂が有名ですが、彼のような宮廷歌人が現れ表現技法を駆使しています。3期は山部赤人、山上憶良、大伴旅人らが現れ万葉集でも有名なものが多く収録されています。4期は優雅で技巧的なものが多くなります。

では、この万葉集をまとめる作業をした人は誰なのでしょうか?

万葉集は、ひとりの手によってまとめられたわけではないのではっきりわかりませんが、最後にまとめあげたのは大伴家持(おおとものやかもち)であることは、ほぼ確実といわれています。

令と和が入った文

日本最古の歌集「万葉集」の「梅花の歌三十二首の序文」。
「令」と「和」の文字が入った一文は、「初春の佳き月で、空気は清く澄みわたり、風はやわらかくそよいでいる」という意味。季節が春に向かおうとしているのどかで麗らかな様子が描かれている。

「新明解」(三省堂)で「令」を引くと、「きまり」や「おきて」以外に「よい」という意味がある。「和」には「おだやか」「のどか」のほかに「調子を合わせる」「日本(式)の」という意味がある。

「厳しい寒さの後に春の訪れを告げる、見事に咲き誇る梅の花のように、日本人がそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そんな日本でありたい」という意味が込められています。

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