はじめに

みなさんは車を運転されますか?
車を購入した際に自賠責保険と任意保険という言葉を聞いたことがあるかと思います。
初めて購入する方は、この自賠責保険と任意保険がどの様なものなのか詳しく知らない方もいると思うので、今回は少しだけ自賠責保険と任意保険について紹介したいと思います。

自賠責保険と任意保険

自賠責保険と任意保険は、加入義務に違いがあります。
自賠責保険は車を購入すれば半ば自動的に加入することになり、車検においても加入していない車は通りません。
別名で、「強制保険」とも呼ばれます。

一方、任意保険は必ずしも加入する必要はなく、加入していないからといって運転ができなくなるようなこともありません。
つまり、自賠責保険は義務なのに対して、任意保険は自由ということです。

ただ、もうひとつの大きな違いである補償範囲については、任意保険のほうが多種多様に用意されているため、自由といえども加入される方が多いのが実情です。

自賠責保険

自賠責保険(共済の場合は責任共済)の補償範囲は、全て相手方の身体への補償に限られています。
これは、自賠責保険の目的が、事故被害者の最低限の救済だからです。

皆さんが仮に事故の加害者になったとして、身体と車がどれだけの被害を受けても、自分の自賠責保険から保険金が出ることはありません。

実際の補償範囲は、以下の3つです。

◆傷害による損害

ケガにかかった治療費をはじめとする諸費用に対する補償。
限度額は120万円。

◆後遺障害による損害

ケガによる労働能力の低下および精神的苦痛に対する補償。
限度額は4,000万円。

◆死亡による損害

逸失利益のほか、葬儀費、慰謝料が支払われます。 限度額3,000万円。 以上の限度額を損害額が上回ってしまった場合、その分は全て自己負担となります。
事故の程度によっては限度額をゆうに超えるケースも珍しくはなく、自賠責保険だけでは補償が不十分なケースがあります。

また、上記以外の損害が発生した場合には、全ての損害額が自己負担となります。

任意保険

任意保険の補償範囲は、相手方の身体だけでなく、自分や搭乗者の身体・車・物など多岐にわたります。主な補償内容は以下のとおりです。

◆対人賠償保険

自動車事故で、他人を死傷させてしまった場合の補償です。
自賠責保険などの支払額を超える部分について、保険金をお支払いします。

◆対物賠償保険

自動車事故で、他人の車や家屋、物を壊してしまった場合の補償です。
ガードレール、信号機、電柱、店舗なども補償の対象です。

◆人身傷害保険

搭乗中や歩行中に、自動車事故で死傷したときの補償です。
過失割合にかかわらず、保険金額を限度に搭乗者傷害保険とは別にお支払いします。

◆搭乗者傷害保険

ご契約のお車に搭乗中の方が、自動車事故によって死傷したときの補償です。対人賠償保険、人身傷害保険とは別にお支払いします。

◆車両保険

自動車事故で、ご契約されているお車に損害が発生した場合の補償です。

◆無保険車傷害保険

自動車事故で死亡または後遺障害を負ったものの、相手の車が不明、もしくは無保険の場合などで、相手方から十分な補償が得られないときの補償です。

一般的に任意保険に加入する際には、このなかから目的に応じた補償を選びます。
もちろん、すべてに加入して万一の事故に備えた万全の態勢を整えることも可能です。

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