海のミルク。カキの栄養と効果をご存知ですか?
海のミルク牡蠣。栄養が豊富ですね。日本でも産地によって食べ方も違うそうです。
はじめに
牡蠣の全国水揚げのほとんを広島県と、宮城県が占めています。加熱用も含めた牡蠣の生産量では広島県が一位ですが、生食用牡蠣の生産量は宮城県が第一位。三陸宮城県で生産される牡蠣の種類は『真牡蠣(学名:マガキ)』で、全て養殖牡蠣です。三陸牡蠣が生食用として楽しめるシーズンは10月~2月の冬の時期。その期間、三陸の牡蠣は『生食用』として全国へ大量に流通します。黒潮と親潮がぶつかる世界三大漁場宮城県。そこで育った牡蠣と、三陸より暖かい広島湾で育った牡蠣。それらは育つ産地の環境の違いに左右され、味も大きさも大きく違います。広島県は、大きい川が瀬戸内海に流れているため栄養が豊富で大きく育ちます。三陸は外洋に向かって海が開けているため、海水が清潔で生食用に向いています。味の違いも産地によって特徴があります。あっさりとしていて加熱用に向いているのが広島の牡蠣。逆に三陸の牡蠣は、濃厚すぎるほど牡蠣の味を感じます。大きさも産地によって違い広島牡蠣が大きく、三陸牡蠣はそれにくらべて小ぶりなのが特徴なんだとか。
栄養と効果
① 亜鉛
牡蠣には100g中、亜鉛が14.5mg含まれています。亜鉛は体の代謝や細胞を作ることを助ける酵素の成分のひとつ。細胞を作ることを助けてくれるので、肌や髪などを健やかに保つ働きがあり、美肌や美髪を作ることが期待できるそうです。
② 鉄分
牡蠣には100g中、鉄が2.1mg含まれています。鉄は、血液の中の赤血球という成分の材料となります。そのため、しっかりと鉄をとることで、貧血予防が期待できます。
③ セレン
牡蠣には100g中、セレンが46µg含まれています。セレンは、体内で発生してしまった過酸化物質を分解する酵素の成分になります。過酸化物質は細胞の老化や動脈硬化などの原因といわれている物質。セレンはこの過酸化物質の分解を助ける働きをしてくれるので、アンチエイジングが期待できるそうです。
④ ビタミンB12
牡蠣には100g中、ビタミンB12が23.1μg含まれています。ビタミンB12は赤血球を正常に作り出す働きがあります。そのため、貧血予防が期待できるそうです。また、ビタミンB12は神経細胞の表面の膜を作ることにも関係しており、脳が正常に働くこともサポートしてくれているそうです。
オススメな食べ方
① 体力増強には鶏肉
旨味も増して鍋等にピッタリなのが、鶏肉や卵との組み合わせ。血行促進、体力増強を狙うならモヤシや酢もおすすめです。鍋で一緒に煮込んで、食べる時に味を変える意味で酢を使うと効果的に摂取できるそうです。
② 風邪予防にはトマト
トマトのリコピンは強力な抗酸化作用をもち、牡蠣の栄養素が加わることでさらなる抗酸化作用が期待できます。粘膜を保護したり、免疫活性を狙うなら昆布、人参、チンゲン菜と組み合わせるのがいいそうです。
③ 貧血に効果的なレモン
生牡蠣にレモンを振りかけると、香りや有効成分が失われなくて済む。ただし体を冷やしてしまうため、春菊やニラ、セリ、ひじき等と加熱調理して食べるのもおすすめのようです。
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