夏に気をつけたい「虫刺され」!刺されないためには?刺されたらどうする?
今年はコロナで自粛傾向とは言え、この時期は花火大会やBBQなどの屋外の楽しみも多いですよね。そんなとき「虫刺され」が付きものじゃないですか?
「虫刺され」によるアレルギーとは
「虫刺され」による症状は、大きく“痛み”と“かゆみ”の2つに分けることができます。“痛み”は、虫が刺した時の針の刺激による痛みと、皮膚に注入された物質の作用によって起こります。一方、“かゆみ”は虫の毒素や唾液が皮膚に注入されることによるアレルギー反応です。夏場、誰もが経験のある蚊に刺された場合のかゆみや腫れも、アレルギー反応の一種なんです。
「虫刺され」アレルギーには2タイプある!
「虫刺され」によるアレルギーには“即時型反応”と“遅延型(遅発型)反応”の2タイプあります。“即時型反応”は、虫に刺された直後からかゆくなったり、赤くなったりミミズ腫れが現れたりしますが、数十分でおさまります。一方、“遅延型反応”は虫に刺されて数時間後にかゆみや赤み、腫れなどが出て、数日〜1週間ほどで改善されるものです。
「虫刺され」のアレルギー反応は、刺された回数で変化していきます。個人差はあるとはいえ、乳幼児期は“遅延型反応”が顕著に起こり、幼児期から青年期にかけてはどちらの反応も起こると言われています。青年期から壮年期では“即時型反応”のみ、老年期になるといずれの反応も起こらなくなる人が多そうです。
夏に多い「虫刺され」といえば、“蚊”ですね。この蚊でも、激しい症状を起こす人がいるそうです。「蚊刺過敏症」と言って、EBウイルスというものに感染した人のごく一部に起こる疾患で、「蚊アレルギー」とも呼ばれています。非常に稀なそうですが、刺された箇所がひどく腫れ、発熱やリンパ節が腫れるなどの全身症状が現れます。刺された部位は血ぶくれからかさぶた、瘢痕(はんこん、刺されたあと)になります。全身反応を伴っていないときは「蚊刺過敏症」ではありませんが、蚊に刺されて症状がひどい場合は、その疑いがあるので皮膚科医に相談しましょう。
外用薬や内服薬を利用する!
夏場、蚊などの虫は森林や草地、河川の近くなどに広く生息しています。こうした自然が豊かな場所に行くときは肌の露出をできるだけ少なくしましょう。サングラスを装着する、帽子をかぶる、首にタオルを巻く、長袖長ズボンの衣服を着用するなどし、虫刺されから肌を守りましょう。室内ではダニやノミ対策として、マメに掃除機をかけて、ゴミは放置せず、すぐ始末するようにすることが大切です。
虫除け剤も活用しましょう。ディート(忌避剤)という薬剤が含まれているため、虫が嫌がり、塗布面に近づいたり触れたりするのを防ぐことができます。ポイントは塗りムラがないように使いましょう。また、薄手の服の場合は服の上からでも蚊やダニに刺されるので、服にもスプレーすると効果的です。
それでも虫に刺されたら、抗ヒスタミン軟膏やステロイド軟膏などの外用薬のほか、症状がひどい場合に、内服用の抗アレルギー薬を使用しましょう。
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