「唐揚げ」に「レモン」かける、かけない論争

居酒屋の定番メニューである「唐揚げ」ですが、「レモン」をかける派、かけない派で話が盛り上がったりしますよね。唐揚げレモン問題みたいに言われることもあるみたいですが、時代は令和に突入し、この問題が解決を見ることはあるのでしょうか。

「唐揚げ」に「レモン」をは相性がいい!

「レモン」をかけると、酸味が「唐揚げ」に付加し、唐揚げのうま味が一時的に抑制され、レモンの酸味により、キレのあるスッキリとした味わいが生じるそうです。その後、次第にレモンの酸味が口の中から消えるにつれ、「唐揚げ」の抑制されたうま味が戻ってきて、うま味を心地よく感じるそうです。

加えて、「レモン」に含まれるクエン酸には、唾液や胃液の分泌を促す効果があるため、消化吸収を助けてくれます。「唐揚げ」と「レモン」は組合せ的にも相性がいいんです。

「唐揚げ」のうまみを「レモン」が邪魔する!

ですが、単純に「唐揚げ」が持つうま味が好きな人は「レモン」が邪魔でしかないようです。「唐揚げ」は肉や衣そのものが持つうま味に加え、揚げることで生じるメイラード反応による香ばしい風味がさらにうま味を強めています。このうま味が好きな方は、「レモン」が邪魔な存在でしかないんです。

人間の本能が「レモン」の酸味を拒否している?

ちなみに、レモンの「酸味」自体が苦手な方が多いのも事実で、実はこれには人間が持つ本能的な感覚が原因しているそうです。

人間の味覚は甘味、塩味、うま味、酸味、苦味の5種類に分類され、このうち、甘味、塩味、うま味は赤ちゃんの頃から、先天的に好きな味と感じるそうです。逆に酸味は“腐敗”、苦味は“毒”と生まれながらに認識されているため、最初は拒否反応を起こすそうです。これが大人になるにつれ、食べる経験を重ねることで、後天的に酸味や苦みも美味しいと感じるようになっていくんだそうです。

ちなみに、今は酸味や苦味が嫌いな方でも、経験を重ねれば、将来的に好きになる可能性も十分にあるんだそうです。

論争の決着は、、、

もちろん、この論争に決着がつくことはないでしょう。ただ、苦手な方がいる以上、当たり前に様にレモンをかけるのだけは止めておきましょうね。かける前に一言かけるなりして、争い無く、楽しく食事を楽しみましょう!

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