健康にも美容にもいい「納豆」は、納豆菌によって大豆を発酵させたものです。納豆菌は熱や酸に強く、腸まで届き、善玉菌の味方となって腸内環境を整えてくれるので、便秘や下痢の改善だけでなく、免疫力の強化や美肌作りなどにも役立つと考えられます。

納豆には2種類の食物繊維が含まれています。水に溶けて便を軟らかくするほか、腸内の善玉菌のエサになる“水溶性食物繊維”と、便のかさを増し、腸内を刺激して、ぜんどう運動を促してくれる“不溶性食物繊維”の2種類です。納豆にはこの2種類の食物繊維が理想的なバランスで含まれているそうです。

また、美肌対策の強い味方となるビタミンB2やビタミンB6、女性ホルモンのバランスを保つ大豆イソフラボン、健康のさまざまな要素に関係する鉄やカリウム、カルシウムなどのミネラル類も豊富に含んでいます。

腸内環境が気になる方は、納豆に「キムチ」をちょい足ししましょう。キムチもまた、乳酸菌による発酵食品で、納豆の納豆菌がキムチの乳酸菌をより活性化するので、相乗効果が生まれるそうです。実は、発酵食品は1種類をたくさん摂るよりも、数種類を摂るようがより腸内の善玉菌の活性化につながると考えられているそうです。

納豆に含まれるビタミンB1は、糖質をすばやくエネルギーに変える働きがあり、疲労回復効果が期待できます。「ねぎ」をちょい足しすると、ねぎに含まれる硫化アリルが、ビタミンB1の働きを助けてくれます。玉ねぎはもちろん、長ネギや青ねぎでも同様の効果が期待できるそうです。

納豆に含まれるタンパク質は、アミノ酸がバランス良く含まれています。代謝に関わるビタミンB群も豊富で、それだけでもスタミナアップに効果がありますが、これに「山芋」をちょい足しすることで、山芋に含まれるジアスターゼやアミラーゼなどの消化酵素などを一緒に摂ることができ、スタミナアップにさらに効果的です。

酵素は熱に弱いので、生のまますりおろしや角切りにして納豆に混ぜて、ご飯にのせて食べると良いそうです。

「納豆」には、肌の材料となるタンパク質はもちろん、肌の代謝にも関わる重要な栄養素であるビタミンB群など、美肌に良い成分が豊富です。大豆イソフラボンもまた、美肌作りを助けてくれます。

これに「アボカド」をちょい足しすることで、納豆に含まれないビタミンCを補えるほか、質の良い油やビタミンEの強い抗酸化作用などにより、お肌の若々しさを保つ手助けをしてくれます。

「納豆」には、免疫細胞の材料となるタンパク質、免疫力を左右する腸内環境を整える納豆菌や食物繊維が豊富です。これに、ビタミンAが豊富でな「チーズ」などの乳製品をちょい足しすると、ビタミンAが鼻やのどの粘膜の保護を助けてくれ、強い抗酸化作用を発揮します。納豆とチーズは同じ発酵食品なので味の相性もいいんです。