諸手船神事

天孫降臨に先立ち、天神の使神が出雲の国に降り、大国主命(出雲大社御祭神)に「この国を天神の御子孫にたてまつれ」とお伝えになった。大国主命は三穂之碕で魚釣りをされていた事代主神(大国主命の御子・美保神社御祭神)のもとに、熊野諸手船(またの名を天鴿船)をもって使者稲背脛命をお遣わしになり、ご判断を仰がれた。事代主神は父神に対し「畏しこの国は天神の御子に奉りたまへ」と答えられ、ここに大国主命は出雲国を天神の御子孫に譲るご決意をなされた。
諸手船神事はこの記紀に伝える「国譲り」の故事に因み、御祭神の恭順忠誠のご事蹟を偲び、古型を保持する諸手船を浮かべて奉仕する神事である。 古くは霜月の中の午の日に国家安泰と五穀豊穣・大漁満足を祈願する八百穂祭として行われ、現在は新嘗祭と共に12月3日に斎行されている。
神事の大要は、先ず11月27日の末社・地主社(御祭神・事代主神の御陵と言い伝えられる)の宵祭から始まる。
12月1日、御注連縄懸式。同日夜、客人當(客人社の當屋)が神楽を納め参籠する。
前日12月2日午後、末社・客人社(大国主命を祀る)の宵祭を行う。これを神事の前儀とする。本社「宵祭」の儀は拝殿の前で庭燎を焚き上げ、氏子の頭人・両當屋(一ノ當・二ノ當)・客人當・休番2人が拝殿に著き、次に宮司以下が昇殿し、開扉、奉幣の儀があり、次に大御前(左殿、三穂津姫命を祀る)・二御前(右殿、事代主神を祀る)に諸々の献饌をし、祈願、閉扉の後、宮司の司舞、巫女舞があって終わる。
明けて12月3日、当日になると、午前中新嘗祭があり、これを終わり諸手船神事を行う。 氏子は午前中に潮掻きをし、午後になると頭人・客人當は荒布小素襖・帆懸烏帽子で、また両當屋・休番・上番(頭人を終えた氏子)・準番(當屋を終えた氏子)達は裃で社頭に参集し、禰宜以下の神職に付いて、大国主命を祀る客人社に参向し、祭典を終えた後、会所で直会(拝酒芋膳のことあり)がある。
いよいよ定刻(午後2時)になると、宮司以下神職が昇殿し、開扉、奉幣すると、裃着の庄屋・年寄代が小幣を捧げて上ノ神楽を納める。 次に宮司は本殿の階を降り、客人社に向かって設けられた神籤の座に着く。 そして諸手船2艘に分乗する者として真剣持ち(両當屋が当たる)1人ずつ、大脇(大櫂の脇子の意味で客人當と休番とが当たる)1人ずつを指名し、改めて神籤によって、上番中から大櫂(梶取りの役)1人ずつ、準番中から檝子6人ずつを宣示する。

美保神社

創建の由緒は不詳であるが、8世紀に編纂された『出雲国風土記』の神社台帳に記載される古社である。延喜式神名帳では小社に列する。
中世より横山氏が神職を世襲した。近世頃から「大社(出雲大社)だけでは片詣り」と言われるようになり、出雲大社とともに参拝者が増えるようになった。出雲大社とあわせて「出雲のえびすだいこく」と総称される。
明治18年(1885年)に国幣中社に列せられ、第二次世界大戦後は神社本庁の別表神社となった。

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takuji

こんにちわ。
クエン酸と、テニス大好き少年です。プレーするのも、観戦するのも大好きです。
得意なのはフォアストロークです。アプローチから相手を追い込み、ボレーで決めるのが
基本的なスタイルです。苦手なのはバックです。弱点を隠し、なるべくフォアに回り込んで打つ癖で、弱点が余計に目立つようになりました。
これからも、弱点から逃げずにバックを克服していきます。

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