身体には必要な仕組み「おなら」

人間は食事で口から食物を取り込むとき、鼻や口から空気も一緒に飲み込んでいます。食物は必要な栄養分などを吸収し便として排泄され、飲み込んだ空気や消化中に発生したガスが「おなら」として排泄されます。

人間にとって必要な身体の仕組みですが、急におならがしたくなったり、匂いや回数などで不安になる方は多いですよね。実は、通常のおならは匂いがないのがほとんどですが、生活習慣などによって状態は変化するそうです。その成分は窒素・酸素・水素・二酸化炭素・メタンなどで、1日に200~2000ml程度が作られ、成人のおならの平均回数は約7〜20回と言われています。

「おなら」の原因

早食いによる空気の飲み込み

早食いをしてしまうと一緒に空気を多く取り込んでしまい、結果排出されるおならも多くなってしまいます。また、早食いはおならの量が増えてしまうだけでなく、消化にも負担がかかりやすくなるそうなので、改善したいですね。おならの量が多いと感じる人は、一度自分の食事の食べ方を振り返ると良いでしょう。

便秘

便秘の場合、便は出ないのに、おならがたくさん出てしかも臭いという場合が多いです。腸内環境が悪い状態ですので、排出されない便が腸内でさらに悪玉菌を増加させてしまう要因になってしまいます。こうなると、においのあるガスが発生しやすくなります。

ストレス

近年、研究で腸と脳はつながりがあることがわかってきているそうです。緊張して強いストレスがかかると、とたんにお腹が痛くなりトイレに駆け込むという人も多いですよね。

精神的にストレスを感じると、唾を飲み込む回数が多くなりその時に空気も一緒に取り込んでしまうので、ストレスを感じるとお腹が張っておならが多くなってしまうこともあります。また、ストレスがたまると食事も乱れがちになりがちですが、そうなった場合、腸内環境のバランスが崩れ、腸の働きも低下してしまいます。

「おなら」の匂いが気になる!

「おなら」の匂いの原因として、肉や玉子などの動物性たんぱく質の過剰摂取が挙げられます。肉や卵など動物性たんぱく質を多く含む食品を過剰に摂取すると、これを栄養源としている悪玉菌が増えて臭いおならを作り出します。

対策としては、肉や卵などの摂取量を見直すことです。とはいえ、肉や卵には体づくりに必要なアミノ酸やビタミン・ミネラルなどが含まれていますので、食べるのをやめるのではなく、自分に合った量を見つけていきましょう。

「おなら」がよく出るのが気になる!

「おなら」が良く出る原因として、早食いやストレス・消化器系の疾患も原因となりますが、食物繊維を摂りすぎることが挙げられます。特に芋類ですね。

食物繊維は、適度に摂れば便通を整えてくれたり、さまざまな疾患の発生リスクを下げてくれたりと優秀な働きをしてくれます。しかし、食物繊維を摂りすぎると腸内でガスを発生させやすくなったり、逆に便秘を悪化させてしまい、おならの量が多くなったりにおいがきつくなったりすることがあるそうです。

対策としては、食物繊維の量を調整することや、水溶性食物繊維の摂取を意識することです。食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。不溶性食物繊維を多く含む食材には、穀類・野菜・きのこ・豆類・根菜類などです。水溶性食物繊維を多く含む食材は、海藻類・こんにゃく・大麦などがあります。

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