あまり旬の時期というものを意識せずに食べる部類のほうれん草。どんな効果があるのでしょうか。
緑黄色野菜を代表する食材と言っても過言ではないほうれん草。アクが少なく食べやすいほうれん草も多くなり、様々な料理に活用されています。
デトックス効果
ヨーロッパでは「胃腸のほうき」という呼び名もあるほうれん草。日本でも江戸時代の本草書『本朝食鑑』に“便秘の人は適度に食べると良い”という記述がありますから、東洋医学的にも有効性が認められていたと考えられます。ほうれん草100gあたりの食物繊維総量は3.6gと、ゴボウやニラなどには若干劣るものの、キャベツやレタスの2倍以上。十分に食物繊維補給に役立つ野菜と言えます。
ほうれん草の食物繊維バランスは100gあたり不溶性食物繊維2.1g・水溶性食物繊維が0.7gと不溶性食物繊維が多い傾向にあります。このため腸の老廃物を巻き込んで排出させるデトックス効果・腸壁を刺激することによる蠕動運動促進効果が期待できます。食物繊維よりもより細かい所の老廃物・有害物質を吸着し排泄させる働きが期待される葉緑素(クロロフィル)も含まれていますので、相乗してデトックスや腸内フローラの改善にも役立ってくれるそうです。
貧血予防
ほうれん草には多くの「鉄分」が含まれています。鉄分は酸素を各臓器に運ぶ役目があり、その鉄分が不足してくると体内が酸欠状態になってしまい、貧血の症状が起こります。
また、鉄分は収集率が低い栄養素のため、欠乏しやすいという問題があります。
ただしこれは、ほうれん草に含まれる「葉酸」が鉄分の吸収を助けてくれるので、他の野菜と比較したとき、ほうれん草は効率よく鉄分が摂取できると言えます。
抗酸化作用
ほうれん草に含まれるビタミンCには抗酸化作用があるため、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞の予防に効能があります。
また、肌のハリに大切なコラーゲンの生成にも関わる栄養で、美肌の維持には欠かせません。
さらに、ビタミンCとEを一緒に摂ることで抗酸化作用を高められます。ごまにはビタミンEが多く含まれているので、ほうれん草のごま合えは理想的な食べ方といえます。
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