はじめに

みなさんはチェコがビール大国と知っていましたか?
ビールと言えばドイツというイメージがありますよね。

チェコでは、たとえばミネラルウォーターが500mlあたり1.1ユーロ(160円前後)だとしたら、ビールは568mlあたり0.99ユーロだといいます。ビールのほうが内容量が多いにも関わらず安いことがわかります。

日本ではビール350ml缶でも260円程度はしますよね。もうこの時点でチェコのビールよりはかなり割高。ワインをたくさん飲むフランスやイタリアなどではミネラルウォーターよりもワインのほうが安いなんていいますが、それと同じ感覚でしょうか。

歴史

チェコでは、13世紀ごろにはすでにビール造りが盛んに行われていたといいます。ちなみに「ビール」とは英語で、「飲む」という意味のラテン語が由来とされていますが、チェコ語ではビールを「ピヴォ(pivo)」と呼びます。

チェコのビールの主流というと「ピルスナー」です(日本でもピルスナーが主流)が、これはチェコのピルゼン地方のビールの流れを汲んだものなんだとか。

19世紀にはドイツでラガーが発明されて爆発的にヒットしました。チェコのピルゼン地方でもラガーを造ろうとしましたが、チェコでは風土の違いからドイツのラガーとは少し違うものができました。それが有名な「ピルスナー・ウルケル」ブランドの始まりです。

ピルスナーウルケル

通常のラガービールは口元で味を感じますが、ピルスナーウルケルでは、口元ではヒントしか与えてくれません。その代わり、口に含んでしばらくすると、爽快さとキレのある味わいそしてバランスの取れた後味が生まれ、あなたをさらなる一口へと誘います。

ピルスナーウルケルを一口飲むと、自然な炭酸が生み出すキレのあるさわやかさと、ほのかなカラメルの香味を味わうことができます。これは、麦芽を3度糖化するトリプルデコクションと呼ばれる醸造法にあります。この醸造法により仕上がりの色と香りは一層強まります。

スタロプラメン

立は1869年。ブランド名を日本語にすると「古い泉」。
会社は現在、米国の大手ビール会社モルソンクアーズの傘下の一社として運営されています。
製品は日本を含む、40カ国近くに輸出されています。

醸造所の本社ビルには、できたてのビールが飲めるレストランの他、
ビール生産の歴史を紹介したガイドツアー付き見学コースが設けられています。

ダブルデコクションと呼ばれる製法で作られることもあり、ピルスナーらしいキレの中に麦の味わいがしっかりあることを実感、パンのように豊かな香りとモルティ―なテイストが特徴です。ビール通にも評価が高く、本物の味わいと言えるのです。

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