肉じゃが、カレー、ポテトサラダなど家庭料理にも欠かせないジャガイモ。どんな効果があるのでしょうか。
実はジャガイモ・里芋・サツマイモは植物分類として見れば全くの別物。食用部位や外見・食感などが似ているものの、近縁種という訳ではないんです。
ストレス対策
ビタミンCはストレスに負けない健やかな体を保つためにも必要なビタミン。人の体はストレス下にあると、その状況に対応するため副腎皮質ホルモン(抗ストレスホルモン)を分泌します。ビタミンCはこの抗ストレスホルモンの合成や分泌に関与する栄養素で、ストレス状況下では消費が激しくなります。原料が足りない場合はストレスに対しての反応が取れにくくなるため、ビタミンCの適切な補給はストレス耐性を高めることに繋がると考えられています。同じく副腎皮質ホルモンの分泌に関わるパントテン酸もジャガイモには含まれています。
むくみ予防
ジャガイモは「カリウムの王様」と表現されることもあるように、生100gあたり410mgと野菜類の中でもカリウムを豊富に含んでいます。同じ芋類であればカリウム含有量はサツマイモの方が上ですし、トップという訳ではありませんが、100gあたりのカリウム量としてはキュウリや冬瓜の2倍以上。十分にカリウム補給源として役立ってくれると考えられます。
カリウムはナトリウムと類になって働くミネラル。塩分のとりすぎなどでナトリウム濃度が上昇した際、カリウムが不足していると体は血中ナトリウム濃度を保つために血液の水分量を増やします。結果として血液量が増えることになるため血液を送り出す心臓の負荷が増えて血圧が高くなったり、血中の水分が細胞に滲み出てしまうことでむくみが起こる可能性があります。カリウムはこうした状況に陥らないようにナトリウム濃度を調節し、余剰ナトリウムや水分の排出を促す作用があります。
腸内環境を整えてくれる
じゃがいもには食物繊維も含まれています。
食物繊維とは、第6の栄養素と呼ばれる栄養成分で、腸の働きを刺激して腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にする効能があります。これはみなさんご存知の働きですね
さらに、食物繊維にはコレステロールや血糖値の急激な上昇を抑える効果もあります。
また、食物繊維は食べたもののかさを増やす働きがあり、少量でも満腹感を得られる作用があります。食べ過ぎ防止やダイエットに役立つ栄養です。
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