サバ缶・サバサンドブームであると話題にもなった鯖。どんな効果があるのでしょうか。
鯖は、日本の食文化に深く浸透している魚で、古くから食されてきました。
塩焼き、味噌煮、寿司ネタなどとして食卓に登場する人気のある魚です。和食の定番とも言える食材です。
生活習慣病予防
青魚の一つに数えられるサバにはオメガ3(n-3)系と呼ばれる不飽和脂肪酸が含まれています。オメガ3系脂肪酸の中でも血液サラサラ成分としてサプリメント等にも活用されているのが、EPA(エイコサペンタエン酸)もしくはIPA(イコサペンタエン酸)と呼ばれている成分。EPAには血小板の凝集を抑制する働きや悪玉コレステロール・中性脂肪の低下、血圧降下作用などが報告されています。
EPAの働きは高血圧や動脈硬化予防に効果的と言われていますし、結果として脳梗塞や心筋梗塞の予防にも役立つと考えられます。サバはナイアシンやビタミンEなど血管拡張作用を持つビタミン類も含んでいますので、相乗して循環器疾患の予防効果が期待できるでしょう。加えてサバは糖質含有量・GI値の低い(40)食材。糖質や脂質の代謝を促進するビタミンB1,B2や、糖代謝を行うクエン酸回路の循環を高めるアスパラギン酸などのアミノ酸類も豊富に含んでいますから、糖尿病予防にも役立つと考えられています。
DHAがたっぷり
鯖は脂肪酸が豊富で、中でも注目のDHA(ドコサヘキサエン酸)がたっぷり含まれています。
DHAは不飽和脂肪酸の一種ですね。悪玉コレステロールを減らす一方、善玉コレステロールを増やす効果があります。
DHAは、アルツハイマー病や認知症を予防したり、血液中の中性脂肪を減らしたりする効果もあり、脂質異常症といった生活習慣病の対策にも有効です。
イライラや不安を抑える働きがあり、ストレスの緩和やうつ病の予防といった精神面のケアでも効果が認められています。
DHAは生活習慣病の対策やストレスの緩和、認知症の予防など、現代人にとってはとても重要な栄養です。しかしながら、DHAは魚に多く、日本人の魚消費量は年々減少しています。
そこで、おすすめなのが「サバ缶」です。缶詰であれば、缶を開けるだけで簡単に食べられますね。お皿に盛るだけで立派な一品として成立します。サバ缶は鯖の栄養がたっぷりと詰まっていますので、ぜひ試して見て下さい。
貧血予防
鯖には、ビタミンB12が多く含まれて、全食品の中でも多い方になります。
ビタミンB12は、葉酸とともに赤血球のヘモグロビンの生成を促す栄養で、赤血球の減少で発症する貧血を予防する効果があります。
また、神経機能を正常に維持したり、傷ついた末梢神経を修復したりする効果もあります。
ビタミンB12は鯖のほかにも、あさり、しじみ、レバー、いわし、さんまなど動物性食品に多く含まれている栄養です。
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