涼しくなってくると疎かになりがちな「水分補給」

夏からだいぶ過ごしやすくなってきた、この時期、疎かにされがちな「水分補給」。人間の体のおよそ60%は水分でできていて、常に水分を必要としているので、こまめな水分補給は欠かせないんです。一日に必要な水の量は2.5リットルと言われ、これに対し、食事中に摂る水分や体内で作られれる水の量は約1.3リットルと言われているので、水分補給をしないと1.2リットル不足することになります。この時期は喉の渇きを感じにくいので、意識的に「水分補給」をするようにしましょう。

こまめな「水分補給」がインフルエンザを予防する?!

ただ「水分補給」を侮ってはいけません。喉の渇きは水分不足のシグナルなので、喉が渇く前にこまめな「水分補給」を心がけましょう。実はこの時期、風邪やインフルエンザ予防にも効果があるんです。

風邪をひいて熱が出ると、普段より多くの水分が体外から出ていきます。これによる脱水症状を防ぐため、安静にするのはもちろん、栄養と水分を十分とることが大事です!そして、インフルエンザのウイルスは湿度に弱い特性があるので、こまめに喉を潤すことで、実はインフルエンザの予防にもつながっているんです。

この時期こそ、意識的に「水分補給」を!

身体は脱水症を防ぐために、喉が渇くようになっています。実は汗をかいたり、呼吸をしたりすることによって、人の血液中から水分が少なくなってきます。これを感じると、脳は細胞の中の水分を血液に送るように指令を出します。それと同時に口渇中枢を刺激し、喉が渇いたという指令を送ります。これにより人間は水を飲み、血液に水分が満たされると、血液から細胞にも水分が返される仕組みです。

しかし実は、脳が感知しているのは血液の水分量ではなく、脳は、血液の塩分の量によって変化する血漿浸透圧を感知するそうです。水分が少なくなることで血液中の塩分濃度が上がると、脳が脱水と判断し、喉が渇く指令を送るそうです。

しかも、水は一度胃の中に溜り、そこから腸へ移動して血液に送り込まれます。ある程度の時間が必要となるので、脳が脱水症状が改善されたと判断した時には、水分を多く取りすぎてしまっている状態です。

これを防ぐために、口や喉には、冷たいという刺激や濡れたという刺激を感じるセンサーがあります。このセンサーによっても脳は水分の必要性を判断します。このため、こまめな水分補給が大事になってくるのです。

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