葉酸とは?

葉酸はビタミンB群の一種で、代謝に関わりが深く、タンパク質や核酸の合成に働いて細胞の生産や再生を助け、体の発育を促してくれます。そのため、細胞が新しくつくり出される場に必須の栄養素です。
ビタミンB12とともに、赤血球の生産を助ける造血ビタミンでもあります。
特に、DNAやRNAを指す核酸は細胞の核の中にあって遺伝情報を保存し、遺伝情報の通りに身体をつくっていく指令を出すいわば生命の根幹です。
そのため、赤ちゃんの新しい細胞が作られ、脳や神経を形成する栄養素のひとつであるため妊娠期や授乳期のお母さんにとって、葉酸は必要不可欠な栄養素とされています。
現在、母子手帳にも葉酸に関する記述が記載されています

【妊婦さんが葉酸を摂らないとどうなるの?】
では妊婦さんが、葉酸不足になると、どんな影響が出るのか?
それは胎児の細胞分裂がさかんな妊娠初期(4週~12週)に、先天性の疾患をまねく危険があり、特に、「二分脊椎症」などの神経管閉鎖障害の発症リスクが高くなると言われています。授乳期においては、赤ちゃんの発育に遅れをおよぼすことが指摘されています。
最悪、流産や胎盤早期剥離を引き起こすこともあるので、妊婦さんは絶対に摂らなければならない栄養素なのです。
妊娠している女性に望ましい量は1日400μg。この量を摂るように目指しましょう。

【妊婦さん以外でも摂るべき】
もちろん葉酸は妊婦さんだけ摂るべき成分ではありません。
どんな方でも摂るべき成分です。
葉酸は赤血球の生産を助ける働きがあるので、脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患を防ぐとされています。
逆に葉酸不足になれば、生活習慣病などの心血管系疾患や、悪性の貧血(巨赤芽球性貧血)を引き起こす原因のひとつとされています。
また、細胞の産生を助けるそのはたらきから、細胞分裂の盛んな箇所で欠乏症状が現れやすいことが知られています。
代表として、免疫機能減衰、消化管機能異常などがあげられます

葉酸が多く含まれている食品とは?

葉酸がたくさん摂れる食品で挙げられるのがレバーです。
またほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれています。
その他にも、豆類など、日常、口にするものから摂ることができます。
しかし、水・熱・光に弱いため、調理で栄養を損失してしまうことが多く、ふだんからこれらの食材を食べていても、不足がちになってしまいます。
ほうれん草を生で、サラダやおひたしで食べるとのが理想といえるかもしれません

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