養老川上流の養老渓谷はハイキングのメッカで、大福山、梅ヶ瀬、中瀬遊歩道、栗又の滝、筒森もみじ谷といった紅葉スポットがある。毎年11月23日に開催されている「養老渓谷もみじまつり」では、地元産の素材を使ったグルメやイベント、農産物の販売などが行われている。紅葉を一層楽しめるお祭りだ。

●見どころ
養老渓谷もみじまつりが開催予定のほか、老川十字路周辺、粟又の滝、養老渓谷温泉街などでライトアップが行われる。[ライトアップ：11月下旬～12月上旬(17:00～21:30)]

丸沼は日光白根山の爆発溶岩によってせき止められてできた湖で海抜1430m。シラカバやブナの原始林が湖畔を囲み、季節の微妙な変化を水面に映し出す。丸沼からおよそ9km離れたところにある菅沼は、丸沼と同じせき止め湖で、湖面の高さは1731m。透明度とともに、その湖面の高さでも日本有数の湖として名高い。紅葉の時期には全山が紅や黄色に染まり、その美しさはたとえようもない。

●見どころ
水深が深くなるにつれエメラルドグリーンから藍色へと変わる菅沼は、水面の鮮やかな緑色と木々の燃えるような赤色のコントラストを堪能できる。

奥日光の入り口に位置し、標高1269mにある中禅寺湖は日光国立公園を代表する美しい湖。およそ2万年前、男体山の噴火で流出した溶岩によって渓谷がせき止められ、湖の原形ができたといわれる。周辺にはカエデやウルシ、ブナ、ミズナラ、カツラなどがあり、赤や黄に色付いた葉が湖面に映える景色が素晴らしい。遊覧船からゆっくり紅葉を眺めるのも格別で、紅葉シーズンには「紅葉廻り」コースも不定期で運行される。もちろん、湖畔をゆっくり散策するのもお勧めだ。

●見どころ
湖の周囲には日光二荒山神社中宮祠、イタリア大使館別荘記念公園なども位置し、紅葉散策と合わせて楽しめる。