「乗物酔い」を防ぐために気を付けておきたいこと。

「乗物酔い」は、同じ乗り物、同じ時間乗っていたとしても、酔う人酔わない人がいると思います。酔う人酔わない人がいるのは、乗り物に乗ることで起こる揺れやスピードの刺激を処理する、脳の限界が人によって異なるためです。また、同じ人でも、乗り物に酔ったり酔わなかったりすることもあり、それは刺激の処理の限界が、その時々の体調などによって変わってくるからなんだそうです。

酔いやすい人はもちろん、酔いにくい人も、乗り物酔いを防ぐために気を付けておくことがあります。まずは、体調を整えることです。睡眠不足や疲労は乗り物酔いの原因になるからです。睡眠が足りていなかったり疲労があると、自律神経が乱れやすくなります。自律神経が乱れると、乗り物酔いを起こしやすくなりますから、出かける前には睡眠時間を確保し、体を休めるようにしましょう。

次に、乗り物酔いするかもしれない、と言った不安感や、緊張感からくるストレスを取り除くことが大事です。心理的な要因によって乗り物酔いしてしまうことは少なくはないからです。酔うかもという思いや不安は、自律神経の乱れにつながり、酔わないと思い込んだ方が酔いにくくなるそうです。

子供は刺激への感覚が敏感だったり、揺れに慣れていなかったりして乗り物に酔いやすいのですが、20歳を超えても乗り物酔いによって頻繁に嘔吐したり、急に酔いやすくなったりした場合は、何らかの病気の可能性もありますので医療機関で受診するとよいでしょう。

乗物に乗る前に、、、

満腹だと酔い易くなりますが、かといって空腹でも乗り物酔いを誘発します。事前に適度に済ませておくのがベストですが、直前に空腹の場合は、乗り物に乗る前に軽く食べるようにしましょう。この際、柑橘類は消化が悪いので、できるだけ避けるなど、消化の良いものがよいでしょう。また、アルコールは乗り物酔いの大敵です。乗り物に乗る前や乗っている最中の飲酒は絶対に避けましょう。

またリラックスできる服装を選びましょう。からだを締めつける服装は乗り物酔いを起こしやすいので、リラックスできるゆったりとした服装がよいでしょう。ベルトやネクタイ、きつい下着や洋服は避けましょう。

最後に、乗り物酔いを予防してくれる酔い止め薬を上手に活用しましょう。薬の効果ももちろんありますが、服用したことによる安心感でも酔いにくくなる効果が期待できます。

乗っている時に気をつけること。

乗っている時にも出来ることはあります。揺れやスピードをできるだけ感じないような姿勢を取りましょう。「乗物酔い」は三半規管のリンパ液が乱されることによって起こるため、頭を動かさずに進行方向を見ることで乗り物酔いになりにくくなります。逆に、進行方向に対して後ろ向きに乗ると酔いやすくなります。窓が開く乗り物であれば、窓を開けて新鮮な外の空気を取り込むのも良いですね。

また目から入る情報も増やさないようにしましょう。読書や携帯ゲーム、スマホなどは避けた方が良いということですね。下を見続けたり、視野が狭まっても乗り物酔いしやすくなります。遠くを見たりして、視野を広く持つようにしましょう。

最後にリラックスできる車内環境にしましょう。おしゃべりや音楽を聴くことことが有効です。また、ガムなどを噛むと咀嚼により脳が刺激されリラックスでき乗り物酔いが軽減されることも分かっています。

乗物に酔ってしまったら、、、

乗り物に酔ってしまったら、できるだけその乗り物から降りましょう。
外の空気を吸って気分を落ち着かせ、リラックスできる姿勢になりましょう。乗り物酔いを引き起こした揺れやスピードが収まると、脳も落ち着きを取り戻し、徐々に症状は和らぎます。

すぐに降りれない場合は、頭を動かさないように姿勢を保ちましょう。横になりたい場合は、シートなどを倒して横になりましょう。できるだけ前方の遠くの景色を見て、視界が大きく変わらないようにしましょう。

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