赤い宝石、初夏のルビーと言われるサクランボ。どんな効果があるのでしょうか。
さくらんぼは一年のうちで6~7月にしか流通しないため、貴重な果物でもあります。
疲労回復
さくらんぼの主成分はブドウ糖などの糖質ためエネルギー転換が速いという特徴があります。また酸味の元となっているリンゴ酸・クエン酸・コハク酸などの有機酸は代謝の過程であるクエン酸回路(TCAサイクル)の構成物質でもあります。エネルギーのもとであるブドウ糖と、代謝と高めるために必要なクエン酸などの有機酸が同時に摂取できることから、サクランボはエネルギー源としてや疲労回復促進に役立つと考えられています。
クエン酸には食欲増進作用もあると考えられていますから夏バテ時などにも役立ってくれますし、夏場に失われやすく不足が夏バテの原因とも言われるカリウムの補給も出来ます。そのほかに含有量自体は多くありませんがサクランボはビタミンC・β-カロテン・ビタミンB群などのビタミン類、ミネラルをバランス良く含んでいますので、食欲が無い時の栄養補給にもなります。
虫歯予防にも
さくらんぼには、ソルビトールという糖アルコールの一種が含まれています。
このソルビトールは、虫歯の原因となる菌の餌にはならず、それと同時に消化吸収もされにくいので、便秘の解消や虫歯予防などの効能があります。
また、クエン酸は胃液の分泌を促して食欲を増進させ、消化吸収の改善に効果的です。それに加えリンゴ酸の効能には整腸作用があるので、より便通の改善に有効です。
ソルビトールはお菓子にも使われている天然甘味料です。保湿効果もあるため、食品以外にも化粧品の保湿成分に使われています。
目の疲れに
サクランボ(国産種)は100gあたりの含有量で比較した場合イチゴやリンゴの4倍以上の量となる、98μgのβ-カロテンを含んでいます。β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、ロドプシンの生成を促進するなどの働きから、目の疲れを和らげたり夜盲症の予防に役立つと考えられています。またアメリカンチェリーはβ-カロテン含有量こそ少ないものの、ポリフェノールの一種「アントシアニン」が豊富に含まれています。アントシアニンもロドプシンの再合成をサポートすることで眼精疲労(疲れ目)の緩和など視機能の保持・回復効果が期待されている成分ですから、視機能サポートとして役立ってくれます。
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