梅の果実を塩漬けにした後に日干しにし、シソの葉と一緒に梅酢に漬け込んだものです。

またこの天日干しのことを土用干しと言います。日本の代表的な漬物の一種であり、ご飯のお供、おにぎりの具などとして食卓に上ります。

有名な産地は和歌山県です。特に南高梅は梅干の中でも最高級品として知られています。

市販されている梅干には様々な味付けがされたものがあり、しそ・はちみつ・カツオ・昆布・黒糖黒酢などがあります。これらは「調味梅干」と呼ばれ、日本農林規格では「梅干」とは区別がされています。調味梅干は梅干に比べ塩分が少なく、旨み成分が多い。そのため調味梅干は保存期間が短いが味は特徴的です。小売されている梅干は、ラベルにある名称欄でどちらであるか確認する事ができます。またしそ・はちみつ以外の調味梅干しは基本百貨店や通販等といった専門店ぐらいしか置いていないです。

梅干の種子を取り出し果肉だけにしたものを梅肉といい、調味料のようにして使われます。

有機酸

梅の独特なすっぱさは、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸が豊富に含まれているためであります。
これらの酸味成分が胃液の分泌を促進し、食欲増進に効果を発揮します。また、クエン酸は筋肉にたまった疲労物質である乳酸をエネルギーに変えてくれるため、疲労回復には持ってこいの成分であります。
ムメフラール

長時間煮詰めることで抽出される梅肉エキスに含まれる成分。血行改善効果が期待できます。
ビタミンE

抗酸化作用があり、老化防止や生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
他にも梅に含まれている栄養成分としてカルシウムや鉄、ビタミンA、ビタミンCがあげられます。カリウムやマグネシウムなどのミネラルも含まれており、これらは生の梅よりも梅干しなど塩漬けにした状態のほうが豊富に摂取できます。