タバコを辞めた時から実感出来る

「長年タバコを吸っているから、今さら禁煙しても変わらない」と誤解していませんか?そんなことはありません。タバコをやめた時点から、さまざまな効果を実感できます。
たとえば、タバコをやめた直後から、家族や周囲の人が受動喫煙を受けるリスクがなくなります。また、衣服や部屋、車にタバコのにおいがつくこともなくなり、周囲が不快に感じることもなくなります。タバコをやめて数日後には、味覚や嗅覚が鋭敏になり、食べ物をおいしく感じるようになります。
そのほかにも、目覚めがさわやかになったり、肌の調子がよくなる、口臭がなくなるなど、日常生活の中で効果を実感できます。

禁煙を続けて健康体になろう

禁煙を続けることができれば、タバコでダメージを受けた体も健康に近づいていきます。
禁煙を1ヶ月続けると、咳やたん、喘鳴などの呼吸器の症状が改善します。呼吸器の機能は禁煙の継続とともにさらに良くなっていき、1年後には、COPD患者さんの肺の機能に改善がみられます。
禁煙期間が2~4年もすれば、狭心症や心筋梗塞などの心臓の病気のリスクが、タバコを吸う人と比べて著しく低下します。
10年を経過すると、がんのリスクも低下します。10~15年経つと、咽頭がんのリスクが、タバコを吸う人と比べて60%も低下します。また、10~19年で、肺がんのリスクが、タバコを吸う人と比べて70%も低下します。さらに、20年で口腔がんのリスクが、タバコを吸わない人と同レベルになります。
このように、禁煙の生活が長くなればなるほど、タバコを吸わない人と同じ健康状態に近づきます。禁煙が遅いということはありません。喫煙生活を見直してみましょう。

タバコ代より、禁煙治療の方が安い

「タバコをやめようと思っても、禁煙治療を受ければ、結局のところ出費が増える」と誤解している人はいませんか?
今は、病院で健康保険等※1を使って禁煙治療を受けることができます。自己負担3割として、8~12週間で13,000円~20,000円程度※2です(処方薬によって異なります)。タバコを1日1箱吸う人の8~12週間にかかるタバコ代が、24,000~36,000円ですから、禁煙治療の自己負担額は、タバコ代の約1/2ですみます。
1人じゃ無理でも、医師と一緒に禁煙できて、しかもタバコ代よりも安いとなれば、タバコをやめるのもいいなと思ってきませんか?

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