きゅうりって本当に栄養がないの?
サラダやお漬物としてよく食べられる「きゅうり」。今では一年を通じてスーパーで買うことができるようになったきゅうりですが、やはり夏野菜としてのイメージが強いですよね。
きゅうりは「世界一栄養がない野菜」とギネスに認定されていたとも言われていますが、本来は“Least calorific fruit(最もカロリーの低い果物)”だったそうです。日本語になる時に誤訳されてそのイメージが根付いてしまったのでは無いかと言われています。
むくみ予防に
きゅうりは栄養素の中ではカリウムを多く含んでいます。カリウムはナトリウムと競合して細胞内外の浸透圧を調整するミネラルで、ナトリウム量が多い場合はそれを排出させる働きもあります。ナトリウムだけが過剰になると人の体は水分を取り込んでナトリウム濃度を保つ働きがあるため、ナトリウムを排出させるカリウムの補給は取り込んだ水分の排出を促すことにも繋がります。この働きからカリウムは利尿作用のあるミネラルとも称され、むくみの解消や改善をサポートしてくれると考えられています。むくみ解消に良いと言われているのは単にカリウム含有量が豊富ということだけではなく、低カロリーでクセが無いことから量を多く摂れる、水分含有量が高いことから水分の補給がなされないため不要な古い水分まで溜め込んでいる状態の改善に役立つこと、胃腸への負担が少ない食材であることなども関係していると考えられます。
夏バテ対策に
伝統医療の中できゅうりは利尿作用を持ち体を冷やす作用が強い食材・解熱剤の代用品として、火照りやのぼせなどの緩和に用いられてきました。栄養価として見ても水分とカリウムを豊富に含んでいることから、水分によって熱を冷ましたり、カリウムの利尿作用によって体内にこもった熱の排出を促す可能性があると考えられています。カリウムは電解質のバランス保持・神経や筋肉などのコントロールにも関わる存在で、カリウム不足は食欲不振や疲労感の原因ともなります。夏バテの原因の一つになどでカリウムが失われることが考えられていますから、キュウリは夏場のカリウムと水分の補給源として夏バテ予防にも適しているでしょう。
ダイエット効果
きゅうりはギネスに掲載されるほどカロリーが低い野菜です。栄養がないと言うと語弊がありますが、ダイエット食品としてはうってつけの野菜と言えます。
きゅうりは歯ごたえがあるため、咀嚼回数も増えて満足感を得ることができます。また、「ホスホリパーゼ」という脂肪分解酵素が含まれていることも最近の研究でわかっています。
他にも「カリウム」の効果で利尿作用が高まり毒素を排出してくれるので、体内のデトックス効果も期待でき、身体の内側からもキレイを目指す事ができます。
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