オリンピック競技でもあるウエイトリフティングとは?
バーベルを両手で頭上に持ち挙げて、その重量を競う、ウエイトリフティング(重量挙げ)は非常に長い歴史をもつ競技です。
はじめに
みなさんはウエイトリフティングというとどんなイメージをお持ちでしょうか?パワー系の種目でもあるので、ゴリゴリの体をした選手が行うイメージもあるかと思います。しかし日本でもオリンピックが近ずいてくると、女子のウエイトリフティングの選手に注目が集まったりしますね。
そんなウエイトリフティングの魅力とは何なのでしょうか?
今回はウエイトリフティングについて紹介したいと思います。
ウエイトリフティング
バーベルを両手で頭上に持ち挙げて、その重量を競う、ウエイトリフティング(重量挙げ)は非常に長い歴史をもつ競技です。古代オリンピックの時代から、多くの力持ちたちが、重いものを持つという行為を行っていました。体育史では「力技時代」として知られています。今の形に近くなったのは、1890年ごろで、ダンベルやバーベルによる訓練が行なわれました。
そしてオリンピック大会には第1回(1896年)アテネ大会から正式種目として採用されています。ただし、第8回(1924年)パリ大会までは、現在とは異なる種目・階級で行われ、第9回(1928年)アムステルダ大会から、両手によるプレス、スナッチ、ジャークに種目が整理され、現在はスナッチとクリーン&ジャークの2種目で行われています。
日本では、1933年に嘉納治五郎氏がオーストリアのウィーンでバーベルを購入し、文部省体育研究所において競技の研究を行ったのち、1936年にルール・競技方法などを公表しました。同年、朝鮮半島から2人の選手を迎えて第1回全日本重量挙選手権大会が開催しています。
競技の内容
種目は「スナッチ」と「クリーン&ジャーク」の2つです。種目別に試技を3回ずつ行ない、それぞれの最高記録を合計することで順位が決まります。バーベルを制限時間内に膝より上に持ち上げることができない場合は失敗となります。さらに、3回連続で試技を失敗した場合はトータル記録は0kgとなるため、失格とみなされます。バーベルを頭上に持ち上げたら、審判から合図があるまで静止したままで、下ろしてはならないルールです。
◆スナッチ
足幅を左右に広げ、バーベルを両手で一気に頭上へ引き上げて、立ち上がります。
◆クリーン&ジャーク
「ジャーク」と略して呼ぶこともあります。第1動作でバーベルを肩まで引き上げ(クリーン)、第2動作で一気に頭上へ引き上げて腕を上に伸ばします(ジャーク)。足幅を前後に開く選手がほとんどです。
階級
体重によって階級が設けられ、同じ階級内で勝負を競い合います。男子は56kg~105kg超級、女子は48kg級~75kg超級に分かれています。
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