1日に必要な睡眠時間は個人によって異なる

一般的に、理想的な睡眠時間は1日7〜8時間といわれています。しかし、これには明確な医学的根拠があるわけではなく、睡眠時間の平均が6〜9時間であるという事実をもとに決定されているに過ぎません。
理想の睡眠時間とは、十分に眠ったという実感を得て爽快に目覚められる睡眠時間のことです。短時間の睡眠でも日中に眠気を感じることなく十分に活動することができていれば、理想的な睡眠時間を確保できていると言えます。つまり、決まった睡眠時間を理想とするのではなく、個人ごとに理想の睡眠時間を知ることが大切です。
人によって、睡眠時間のタイプは大きく3つに分けられます。1つ目は「ショートスリーパー(短眠者)」と呼ばれるタイプで、睡眠時間が6時間未満の人。2つ目は「ロングスリーパー(長眠者)」で、睡眠時間が9時間以上の人。3つ目は、全体の80〜90%の人が属する「バリュアブルスリーパー」で、睡眠時間は6〜9時間です。このように、人によって適した睡眠時間は異なります。

理想的な睡眠時間

睡眠は、浅い眠りの「レム睡眠」と、深い眠りの「ノンレム睡眠」の2種類から成ります。通常、人は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」のサイクルを起床までに90分ずつ繰り返していて、「レム睡眠」の際に起きるとスッキリと目覚めることができると言われています。
つまり、6時間や7時間半など、90分の倍数となる睡眠時間が理想的であると言えます。さまざまな睡眠時間を試してその日の体調を記録していけば、自分に合った睡眠時間が見えてくると思います。90分の倍数となる時間を意識し、自分が目覚めやすい睡眠時間を探しましょう。
理想的な睡眠時間を探す際には、毎日決まった時間に眠りに入ることが大切です。眠りに入る時間が定まっていないと、日ごとの変化を把握しにくいためです。
しかし、定刻に寝ようとしても眠れない場合もあると思います。そのような時は無理に眠ろうとせず、一度ベッドから離れてみてください。眠らなければならないというプレッシャーは神経を高ぶらせ、逆に寝つきを悪くしてしまいます。眠くなるのを待ってから睡眠体勢に入った方が、効率良く眠ることができるでしょう。また、眠る直前に激しい運動を行うと、寝付きが悪くなってしまうため注意してください。

より良い睡眠を取るために

自分にとって必要な睡眠時間をとっていても、睡眠の質が低いままでは十分な睡眠効果が得られません。睡眠の質を高めるためにも、就寝前のカフェインやアルコールの摂取、喫煙、大量の食事などは控えましょう。いずれも神経や胃などに刺激を与えるため、快適な睡眠を妨げる要因となります。
また、テレビやスマホの使用も脳に刺激を与えてしまいます。眠る直前は、好きな音楽を聴いたり軽めの読書をしたりして、リラックスした状態をつくると良いです。体だけではなく脳もリラックスさせることが、睡眠をより充実させてくれます。

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