はじめに

オリンピック競技にもなっているハンドボール。
しかしハンドボールと言うと、マイナースポーツの1つですね。
日本でもハンドボールが部活にあるところも少ないです。
ハンドボールの歴史を知る事で、ハンドボールの興味が湧く方もいるのではないのでしょうか。今回はそんなハンドボールの歴史について紹介したいと思います。

歴史

古代から人間はボールを使ったゲームを楽しんでいたと言われています。約4,000年前のエジプトの壁画に手を使ってボールで遊ぶ球技の様子が見られ、そういって誕生したいずれかのボールゲームがハンドボールの祖先だ、と唱える説もあります。

「最古のハンドボール」とされるもののなかで有力な説は、ローマ時代に行なわれていた球技「パルパスツム」です。ローマ時代とは現在のイタリアなどに位置するローマ帝国が存在していた時代のことで紀元前1世紀~紀元後5世紀(諸説あります)ごろ。パルパスツムはローマ人がグレートブリテン島(現:イギリス)を支配していたときに考案したと言われています。人々の肉体を鍛え、国の軍事力を上げるよう訓練するための運動だったようです。パルパスツムは2チームが対戦し、点数を競うのが基本ルール。コートをラインで引き、相手チームの後方にあるラインの向こうまでボールを運ぶと点数が加算されます。現代のように網や支柱のあるゴールを置くことはしませんでした。「パルパスツム」は「奪う」という意味があり、相手からボールを奪うために勇猛にぶつかり合いながら、奪ったボールをしっかり持って運びます。こうした内容から軍事力の向上に役立つとされたのでしょう。競技内容から、パルパスツムはサッカーの起源であるという説も有名です。

日本の歴史

日本にハンドボールが初めて紹介されたのは1922年(大正11年)7月24日。この日、東京都の代々木で「大日本体育学会体育夏期講習会」が開催され、東京高等師範学校(筑波大学の前身)の教官であった大谷武一氏がハンドボールについて語りました。大谷氏はアメリカやヨーロッパの体育を視察・研究している際に現地でハンドボールを知ったとされています。これにより、ハンドボールは学校授業の体育で生かせる教材として全国に伝わっていきました。当時は「送球」と名付けられ、11人制のものでした。一方で、スポーツや競技として認識されることが少なかったため、国内ではハンドボール団体の発展が遅れました。1928年(昭和3年)の「国際アマチュア・ハンドボール連盟」(IAHF)発足時には、日本陸上競技連盟の名で加盟をした程です。

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