はじめに

いまだに人気のあるダーツ。若い人から年配の方にも幅広く楽しめるのがダーツですね。ダーツを投げるというシンプルに見える競技ですが、
ただ真ん中を狙って投げるだけではありません。
ルールによっては、的の外側の小さな的を狙ったりしないといけません。
日本でもダーツのプロ選手もいる程、マイダーツを持っている人も多いです。こんな人気のダーツの歴史とはどんなものなのでしょうか。
今回はそんなダーツについて少しだけ紹介したいと思います。

ダーツの歴史

ダーツの起源は、今から500年以上も昔のイギリスに遡ると言われています。薔薇戦争(1455~1485年)の戦場でイギリス軍兵士たちが、戦いの余暇として武器であった弓矢を使って特定の的を目がけて矢を射り、腕を競い合ったというのが有力な説です。

 その後、矢を短く切り、弓を使わずに素手で投げ合う競技へと変わり、的(ボード)には葡萄酒の樽を使ってゲームを楽しんだと伝えられています。やがてその的は、大木を厚く輪切りにしたものに変化し、適度に刻まれた年輪を活用することにより、採点方法と標的狙いのテクニックの面白さを見つけ出したようです。さらに、この的が使い込まれていくうちに自然乾燥し、表面に何本もの放射状の亀裂が入ることを利用して、採点はいっそう複雑化するようになりました。

ダーツの発祥

1896年、英国人ブライアン・ガムリン氏によって、的に点数区分をつける方法が考案されて、今のボードの原型が出来上がり、現在の競技ルールへと確立されてきたものです。最初は戦場の原野で競われたこの競技も、イギリスの冬の厳しい寒さから、次第に屋内へと移され、暖かい暖炉のそばで家族や友人、知己と楽しみながら腕を競い合うようになり、屋内スポーツ、ファミリースポーツとして発展し、現在に至っているものです。

日本への普及

1980年代になって、アメリカのメダリスト社がElectrick Darts(エレクトリックダーツ)と呼ばれる電子系のダーツボードが開発されました。
このダーツボードはビットと呼ばれる矢が刺さる穴が空けられたプラスチック製で、自動計算機能を持っているのが特徴です。
エレクトリックダーツの発明は、それまで金属製のポイントとブリッスルボード(サイザル麻製)で行っていたダーツを大きく変える出来事でした。
これを機に、ダーツはソフトダーツとハードダーツ(スティールチップダーツ)に分かれていく事になります。
当時、日本ではダーツがそれほど広まっておらず、競技人口は少ない方でした。
しかし、電子系のソフトダーツが登場した事で様々な演出を魅せるダーツマシンが生み出され、それらがゲームセンター等に設置されて人目に触れる機会が多くなり、次第に普及していきました。そして、21世紀になってICカードによる個人成績の記録や、ネットワーク対戦機能を有するダーツマシンが登場した事で手軽さや利便性が向上し、ソフトダーツが広く普及する事となります。
競技人口が増えた事で大会等も頻繁に開催されるようになり、プロトーナメントも登場し、ついにソフトダーツプレイヤーがハードダーツにも注目するようになってきました。

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