脂肪にも大きく分けると2種類あるって知ってた?それぞれの特徴を知って余計に蓄えない様にしよう!
体脂肪には2種類あることをご存知だろうか。見た目にもわかる「皮下脂肪」と、一見するとわかりにくい「内臓脂肪」だ。それぞれに特徴があり、体に及ぼす影響も違う。体脂肪をしっかりと理解しておこう。
皮下脂肪
体脂肪といわれて真っ先に思い浮かぶのがこの皮下脂肪ではないだろうか。保温効果や体を衝撃から守る効果などの役割があるため、一定の量は必要である。しかし、つきすぎるとお腹が出るなど見た目に影響するのが皮下脂肪である。
●概要
皮下脂肪とは、比較的に体の表面に近い部分につきやすい脂肪のことだ。人の肌は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造となっており、皮下組織のほとんどは脂肪である。部位によって違うが、皮下脂肪はだいたい1cm以上はあるのだ。主に皮下脂肪が必要以上についてしまった肥満のことを、その形になぞらえて「洋ナシ型肥満」と呼ぶこともある。正式名称は「皮下脂肪型肥満」だ。
●特徴
皮下脂肪には3つの特徴がある。
1つ目は男性よりも女性の方がつきやすいこと。女性は出産準備や子宮を守るために皮下脂肪がつきやすいといわれている。女性の乳房も皮下脂肪に分類される。
2つ目は見た目に現れやすいこと。皮下脂肪は、体の中でもお腹周りや太もも、二の腕に溜まりやすい。これらは体型に大きく関わる部分なので、ここに皮下脂肪がついてしまうとボディラインに大きく影響する。
3つ目は長時間かけて蓄積されること。長い時間かけて溜まっていく分、落とすのにも長い時間が必要なのだ。
内臓脂肪
内臓脂肪は皮下脂肪と違って表面上は肥満に見えないので気づきにくいが、放って置くと危険な病気に発展する恐れもある。しっかりと特徴を把握しておこう。
●概要
内臓脂肪は、腹筋と内臓の間のスペースにつく脂肪のことだ。特に小腸を包んでいる「腸間膜」という部分につきやすい。内臓脂肪はつきすぎると脳卒中や動脈硬化の原因になるなど、放って置くと危険な存在だ。
先ほど、皮下脂肪がついた肥満のことを「洋ナシ型肥満」と呼ぶと紹介したが、内臓脂肪がついた肥満のことを「リンゴ型肥満」という。上半身から腹部が膨らんだ体型になりやすいからだ。正式名称は「内臓脂肪型肥満」である。
●特徴
内臓脂肪には4つの特徴がある。
1つ目は女性よりも男性につきやすいこと。女性と男性のホルモンや筋肉量の違いが原因となってこのような変化が生まれる。
2つ目は見た目に現れにくいこと。皮下脂肪に比べると発見が遅れる可能性が高い。ただ簡易的にではあるが、内臓脂肪型肥満かどうかを調べる方法があるので紹介しておこう。「ウエスト(cm)÷身長(cm)」の計算をしてみて、答えが0.5以上の場合は内臓脂肪型肥満である可能性がある。また、ウエストが男性で85cm、女性で90cm以上ある場合も、内臓脂肪型肥満、ひいてはメタボリックシンドロームの可能性もあるので、一度病院で診断してもらうことをおすすめする。
3つ目は短期間で蓄積されること。その分短期間で落ちやすい。皮下脂肪とは逆だ。ダイエットをする場合、お腹の脂肪が落ちにくい経験をした人もいると思うが、それは皮下脂肪よりも先に内臓脂肪が落ちているからである。
4つ目はホルモンを分泌する働きがあること。「アディポサイトカイン」「PAI-1」「TNF-α」といったホルモンに関わっている。いずれも健康に関わるホルモンである。
体脂肪を落とすには?
体脂肪を落とすためには、有酸素運動と筋トレ、マッサージが有効だ。ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動と、腹筋などの筋トレを組み合わせてトレーニングし、血流やリンパの流れを促進するマッサージをすることで、体脂肪を落とす効果が期待できる。
ただ、内臓を守る意味合いがあるお尻やお腹周りについている皮下脂肪は最後まで落ちにくいので、根気よくトレーニングしていく必要がある。
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