胃腸の健康に

モズクのヌルヌル成分であるフコイダンは水溶性食物繊維の一種に分類されています。水溶性食物繊維は体内で水分を含んでゲル化し、便の硬さを調節する作用があると考えられています。そのため便が固くなりがちな方の場合は排便に適した柔らかさを保つ、下痢症状を繰り返す方の場合は便の硬化・排便回数の抑制作用が期待されており、便秘・下痢を問わずにお腹の調子を整えてくれる成分とされています。
またフコイダンは胃の硫酸基に付着することで胃壁を傷付け、胃潰瘍や十二指腸潰瘍のリスクを高めるピロリ菌から胃を守る働きも認められています。これはフコイダンは厳密には硫酸多糖の一種であるため、胃の硫酸基の代わりとなりピロリ菌を吸着して体外へと排出させる働きがあるため。胃潰瘍や胃炎だけではななく、出来てしまった胃潰瘍の修復する作用もあるとされていますから、モズクは胃腸の調子が気になる方に適した食材と言われています。

妊婦さんに

妊娠中に摂取した方がよいとされる成分の1つであるヨウ素は、赤ちゃんの骨や脳を正常に発達させるには欠かせない成分です。
このヨウ素は、甲状腺ホルモンの材料になる成分で、代謝の促進や成長を活発にする働きがあります。
妊娠中は体重が過剰に増えすぎないように指導を受けるなど、何かとカロリーが気になりますよね。
低カロリーで栄養豊富ながら、水溶性食物繊維が豊富なもずくは満腹感も得やすく、カロリーコントロールにもなります。

二日酔い予防に良いみたい?

お酒の席での“お通し”として使われることも多いモズク。実はお通しとして食べやすいというわけではなく、アセトアルデヒドの分解を助けることで二日酔い予防にも繋がると考えられています。お酒を摂取すると肝臓でアルコール(エタノール)を分解する際、その過程で中間代謝物質のアセトアルデヒドが発生します。二日酔いが起こる理由としては様々な要因がありますが、アセトアルデヒドが分解されずに残っているというのもその一つです。
モズクに含まれているフコイダンを飲酒前に摂取した実験では、飲酒後の呼気・血清中アセトアルデヒドに有意な低下が見られたこと、エタノール濃度の低下も見られたことが報告されています。この結果からフコダインはアルコール分解を助ける働きがあり、お酒を飲む前にモズクなどを食べると悪酔い・二日酔い予防に役立つのではないかと考えられています。

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