今年のトレードデッドラインも例年同様、1週間前ぐらいから動き出し、デッドラインの日
には多くのトレードが発生しました。
その中である意味今回の勝ち組と言える成果を出した、ニューヨーク・ニックスについてまとめてみました。

ポルジンギスをマーベリックスへトレード

トレードデッドラインまで残り1週間ぐらいだなと思っていた時に、いきなりこの情報が飛び込んできて、『えっ!?』と声に出てしまいました。
それぐらい衝撃的なトレードで、今回1番インパクトのあったトレードだと思います。
ダラス・マーベリックスとのトレード内容は以下の通り。

・ニックス獲得
デニス・スミスJr
ディアンドレ・ジョーダン
ウェスリー・マシューズ
2021年のドラフト1巡目指名権
2023年のドラフト1巡目指名権(条件付き)

・マブス獲得
クリスタプス・ポルジンギス
ティム・ハーダウェイJr
コートニー・リー
トレイ・バーク

このトレード成立後、色々と表に出てきた情報として、ニックス側はポルジンギスのトレードを色々と当たっていたということです。
アンソニー・デイビス獲得の為、ペリカンズにもポルジンギスのトレードは持ちかけたようですが、断られていたとの情報もありました。
ポルジンギス2年目のオフ頃から、チームとの関係が悪いというニュースはあったので、大丈夫かなと思っていたのですが、フロントとポルジンギスが面談して、ポルジンギス本人に契約延長の意思がないという事で、トレードに動いたようで。

2015年ドラフト4位で入団。
指名時は即戦力を求めていたファンから大ブーイングされるも、ルーキーシーズンからインパクトある活躍し、翌年も好成績、そして去年はオールスターに選ばれる活躍をするも、オールスター前に左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負います。
今シーズンも全休の可能性あると言われていたものの、ニックスファンからすると、本当に久々に現れた、フランチャイズを背負える生え抜き選手だっただけに、ショックは大きかったのではないでしょうか。

シーズンオフに賭けるニックス

ニックスが今回獲得した選手で、来シーズン以降も戦力として考えているには、デニス・スミスJrだけでしょう。
このトレードで複数年契約が残っている選手が減り、今シーズンまでの契約の選手が増え、さらにはバイアウトも行うと思いますので、このオフのニックスのサラリーキャップが大きく空き、2名の選手とマックス契約が可能。

そしてこのオフにはマックス契約に値する選手がFA市場に多く出てきます。
潤沢な資金にニューヨークという大都市・熱狂的なファンの多さ。
強くなれる要素は多いのに、2000年代から低迷が続いているニックスにとって、10年に1回の大チャンスだと思います。
このキャップの空きにプラスして、今シーズン負けまくってくることで、ドラフトで1位指名権を得る確率も高いです。

ニックスにとって最高のシナリオは、スーパースター2名の獲得と、ドラフト1位でザイオン・ウィリアムソン指名。
これが叶った時、ニックスの逆襲が始まることでしょう。

これは最高のシナリオですので、最低ラインはスーパースター1名獲得。
ドラフト3位までの指名権獲得。
これが最低ラインといったところでしょうか。

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