寒天とは

寒天は、テングサと呼ばれる海藻を材料にした加工品です。
天草を煮溶かし粘液質固めた後に凍結、乾燥させたもので、80%以上が良質な食物繊維でできている食用ゲルの材料です。形状は粉末や固形、フレークなど様々なものが販売されていますが、溶解性や均一性、用途によって使い分けられています。現在では、オゴノリなどの紅藻類なども利用されています。
この寒天、よくゼリーなどデザートで使用される事が多いですが、実はすごい効果があるのです。

食物繊維でおなかスッキリ

寒天の最大の特徴は、なんといっても食物繊維の豊富さです。
乾燥状態では80%も食物繊維を含み、あらゆる食材の中でも抜群の含有量です。
食物繊維は水溶性と不溶性の2種類ありますが、寒天は両方の特徴を併せ持っています。

水溶性の食物繊維は水に溶けてどろどろになり、腸内で栄養素を包み込んでゲル化し、糖や脂肪の吸収を遅らせる働きがあります。不溶性の食物繊維は水に溶けずに、便のかさを増やしてくれます。これにより腸壁が刺激され、腸のぜん動運動が活発になって便の排泄を促します。

腸の動きが活発になるとエネルギーが消費されるので、基礎代謝が上がり太りにくい体質になります。
また、便秘解消は美肌づくりへの第一歩にもなるといわれています。水溶性と不溶性の食物繊維の性質を持った寒天は、消化吸収のすべての段階で作用してくれる、美容と健康を効果的にサポートしてくれる優れものなのです。

また食物繊維は昔はお通じを良くする程度にしか考えられていませんでしたが、現在では動脈硬化や胆石の予防に加えて、腸内でのガン細胞の発生を抑制したり、発ガン物質や有害物質を体外に排出する働きがあることなどが医学的に認められています。

ダイエットにもオススメ

食物繊維には糖質の吸収を穏やかにするはたらきがあります。糖質は体内でブドウ糖に分解され細胞のエネルギー源として使われますが、ブトウ糖が急激に増えるとエネルギー源ではなく脂肪になってしまいます。寒天を食べることでブトウ糖の急激な上昇をおさえ脂肪がつきにくくなります。

胃の中で食物繊維が水分を吸収し、数十倍にも膨らみます。
このため満足感が持続し、少ない食事量でも物足りなさを感じにくくなります。
寒天は「ダイエットしたいのについつい食べ過ぎてしまう」といった食欲との葛藤を減らしてくれる食材でもあります。

ゼラチンとよく間違えますよね

よく寒天はゼリーなどの凝固剤として使われるのゼラチンと同じように思われがちですが、この2つは原料や主成分もまったく違います。ゼラチンは動物性のコラーゲンなどからできていて、主成分はタンパク質なのに対し、寒天は天草などの海藻から作られていて、主成分は食物繊維です。
それぞれでゼリーを作った場合、ゼラチンはぷるぷると柔らかいですが、寒天は固めで食べ応えがあり、食感にも大きな違いがあります。

そして、寒天はほぼカロリーゼロですが、動物性のコラーゲンからできているゼラチンのカロリーは1食分(5gで作った場合)で約20kcalで、どちらかといえば寒天が低カロリー。脂質に関しては、どちらもほぼゼロです。
なのでダイエット中でデザートを食べたいのであれば、寒天を使ったものが良いと言えるでしょう。

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takuji

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得意なのはフォアストロークです。アプローチから相手を追い込み、ボレーで決めるのが
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これからも、弱点から逃げずにバックを克服していきます。

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