おひたしやキッシュにも!緑黄色野菜の代表格のほうれん草
おひたしや胡麻和えなど、おもに和食として多く食べられている「ほうれん草」。
身体にいい野菜というイメージがあるため、栄養バランスを意識しながら食べている、という方もいるかもしれません。
貧血予防に
ほうれん草には多くの「鉄分」が含まれています。鉄分は酸素を各臓器に運ぶ役目があり、その鉄分が不足してくると体内が酸欠状態になってしまい、貧血の症状が起こります。
また、鉄分は収集率が低い栄養素のため、欠乏しやすいという問題があります。
ただしこれは、ほうれん草に含まれる「葉酸」が鉄分の吸収を助けてくれるので、他の野菜と比較したとき、ほうれん草は効率よく鉄分が摂取できると言えます。
そのため、貧血予防にはほうれん草を食べるのが効果的というわけです。
生活習慣病予防
緑黄色野菜を代表する食材の1つでもあるほうれん草は、生100gあたり4200μgとβ-カロテンが豊富な食材。β-カロテンのほかビタミンEやビタミンCなど抗酸化作用を持つビタミン類の含有量も高いので、活性酸素によるダメージを軽減して老化や病気発症リスクの低減にも役立つと考えられています。抗酸化物質は血中脂質の酸化を防ぐことで、血管内に過酸化脂質が付着して起こる動脈硬化などを予防する働きが期待できます。
加えてほうれん草には血栓の予防や血流改善効果が期待される香り成分ピラジンや、悪玉(LDL)コレステロール低下・善玉(HDL)コレステロール増加に役立つとされる葉緑素(クロロフィル)なども含まれていますから、相乗して血液・血管を健康な状態に保る働きが期待できます。高血圧予防に役立つカリウムも豊富なため生活習慣病予防食としても適していると考えられています。
血行促進効果
ほうれん草の栄養にはビタミンEも含まれています。
ビタミンEの効能には血管が酸化するのを防ぎ、血行を良くする作用があります。その結果、肩こりや冷え症、肌の血色を良く見せるなどの効能があります。
ビタミンEは、ビタミンAやC、β-カロテンなど、ほかの抗酸化成分と一緒に摂るとより効能がアップします。これら栄養がしっかりと摂れるのもほうれん草の特徴です。
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