カブの力
かぶはどちらかと言えば目立たない野菜ですが、千枚漬けや浅漬けなど漬物業界ではメジャーな存在です。煮物など日本食でもよく使われますね。
また、かぶは根は淡色野菜で、葉は緑黄色野菜という二つの側面を持っています。根と葉では含まれている栄養の種類が異なります。
抗酸化作用
かぶの葉には、βカロテンやビタミンCがたっぷり含まれていますが、これら栄養素には、体内に発生した活性酸素を減らしてくれる「抗酸化作用」の効果があります。
活性酸素は体内に必要不可欠なのですが、増えすぎることで身体に悪影響をもたらすことが分かっています。また、体内で自然に発生するものに加え、強い紫外線を浴び続けたり、タバコを吸うことで更に活性酸素の量が増えると言われています。
そのため、日頃から抗酸化作用のあるかぶを摂取し、体内の活性酸素の量を減らしていくことで、ガンや生活習慣などの病気を予防したり、若々しい肌作り等の効果をもたらしてくれます。
骨を丈夫に
かぶの葉には、根の約10倍のカルシウムが含まれており、この量は野菜の中でもトップクラスで、カルシウムが豊富な事で知られている牛乳の2倍以上も含有しています。
体内のカルシウムの約99%が骨に蓄えられています。つまり、カルシウムが不足してくると、骨がもろくなって骨折しやすくなったり、育ちざかりの子供であれば、うまく骨が成長しない事も考えられます。
かぶには、カルシウムの他にも、骨の形成に必要なビタミンKなどのビタミン類も多く含まれているため、骨を丈夫にするのには最適の食材と言えます。牛乳が苦手と感じる方は、かぶでカルシウムを摂取すると良いかもしれませんね。
血栓の防止
かぶにはグルコシノレートと呼ばれる含硫化合物が含まれています。
グルコシノレートとは、辛味のもととなる成分で、かぶや大根、キャベツなどアブラナ科の植物に含まれています。
ちなみに、このグルコシノレートという成分はアブラナ科の野菜にしか含まれない成分です。他の野菜では摂取できませんので、貴重な成分です。
かぶに含まれているグルコシノレートは、摂取すると体内でイソチオシアネートに分解され、血栓を予防する効能や肝臓の解毒作用などがあります。
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