「液体タイプ」と「泡タイプ」の違い

ハンドソープの「液体タイプ」と「泡タイプ」に最大の違いは、ポンプから液体が出てくるか、泡で出てくるかですが、成分の違いはさほどないようです。形状の違い以外に、どんな違いがあるかと言えば、「液体タイプ」は、水で溶かして使うため液体が濃く、液が濃いので洗浄力に優れているのに対し、「泡タイプ」は、泡で出てくるので液体が薄く、濃度が薄いので、洗浄、殺菌能力は液体と比べ低いと言えます。しかし、最初から泡で出てくるので便利だったり、洗い流す時間が短くてすむというメリットがあります。

石鹸の「泡」の役目とは

そもそも石鹸の「泡」は、洗うときにいろいろな役目を果たしています。石鹸や洗剤は、界面活性作用(油脂と水を混ぜ合わせる力)で汚れを石鹸水(洗剤水)に溶かして落とします。ですが、それとは別に、泡にも汚れを対象物から吸い出すようにはがし取り、包み込む作用があります。また「泡」は、石鹸液が洗浄力を持っているかどうかの目安としても利用できます。石鹸液はある一定以上の濃度があってはじめて洗浄力が出るからです。そして、泡の立つ濃度と洗浄力の出る濃度はほとんど同じなので、「泡が立っている=汚れを落とす力がある」と判断できます。

そして、空気を含んでいるのでクッション性もあります。顔や身体も泡で包むようにして洗うと、摩擦による肌への刺激が少なくてすみます。

「液体タイプ」と「泡タイプ」、どっちが良い?

「液体タイプ」と「泡タイプ」の成分の内容や金額には、さほど大きな違いがなく、どちらがベストなのかは選べません。使い分けの基準としては、使う人の好みや使い勝手によるところが大きいようで、泡立ちの具合や洗い上がりの使用感など好みによって選ぶことになります。

ただ、上手に泡立てられない小さいお子さんや、急いでいると泡立てが面倒になってしまう方には、「泡タイプ」のハンドソープがおすすめのようです。また、泡タイプより洗浄力が高い「液体タイプ」を選んだとしても、泡立てるのがうまくいかず、中途半端で洗い流してしまう人も多いそうです。それであれば、初めから十分泡立っている「泡タイプ」を使った方がしっかり洗うことができると言えます。家族でどれか1本ということであれば、「泡タイプ」の方が望ましいかもしれませんね。

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