VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の導入!

VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)は、試合を決定づけるプレーが行われた際に、主審がビデオ判定を用いてジャッジをするものです。サッカーの試合は主に、ピッチ上で笛を吹く主審(1人)と、サイドライン側でオフサイドやスローインの判定を行う副審(2人)で試合を裁きますが、審判の死角でラフプレーが行われたり、誤った判定が行われることを防ぐため、そして主審をサポートするために導入されることになります。

今大会で導入されるVARでは、審判1人、アシスタント・レフェリー3人、リプレーオペレーター4人が、スタジアム外でつねに数台のモニターで試合を監視し、ビデオ判定を行うべきだと判断した時に主審に伝えるそうです。また、主審が重大な判定ミスを行なった、あるいは見逃してしまった場合はVARにビデオ判定を求めることができ、その後、当該シーンをピッチ外にあるモニターで主審が確認し、改めて判定を下すことができます。

VARは、正しい判定を探すためのシステムではなく、試合結果に重大な影響を与える“明らかな間違いと見逃し”に対して使用されるものなので、ボールがきちんとゴールラインを割ったか、クロスボールがラインを割っていないか等、試合に直接大きく影響する「ゴール判定」、ペナルティエリア内でのファールが、PKを与えるのに値するプレーかどうか不明確な「PK場面」、一発レッドカードに値するファールだったかどうか不明確な「一発退場」、主審が選手を注意したり退場処分にした際、その処分が正しかったどうか不明確な「選手の処分」の4つの場面でしか活用されません。

ちなみに、このビデオチェックに使われた時間はアディショナルタイムに加算されるので、審判はある程度時間をかけて正確に判断できるそうです。

延長戦で4人目の交代が可能に!

延長戦における4人目の交代が可能になりました。このルールは試験期間を経て、正式に導入される運びとなったもので、90分間で3人の交代枠を使い切っている、いないにかかわらず、延長戦に入ると1人の交代枠が追加されます。

これは選手の安全と負傷に対する配慮、さらにPK戦にもつれる試合を減らす意味でも大きいですね。延長戦の追加交代枠があることで、監督としても90分間で3人の交代枠を使い切るなど、アグレッシブな手が増えることが予想され、より面白いものになることでしょう。

電子機器の使用が可能に!

試合中に戦術的またはコーチングの目的で電子機器の使用が可能になりました。ロシアW杯では、FIFAが各チームにタブレットを提供し、それらを観客席にいるテクニカルスタッフ、ベンチ入りしたコーチが使用できることになります。タブレットには、選手のトラッキングデータ、ポジショナルデータがリアルタイムに送信され、これを例えば観客席のスタッフが分析し、図解してベンチのスタッフに送信したり、あるいは通信によって通話したり、チャットツールを使うことも可能になるそうです。

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