山椒の力
うなぎを食べる時にかける山椒。
ピリッと辛いですね。
独特の辛味・刺激を持つ山椒。欧米では“Japanese pepper”(日本の胡椒)と呼ばれていますが、日本でよく使われているかと言うと「ウナギにはかけるけど…」という微妙なポジション。
胃を助けてくれる
山椒の辛味成分はサンショオールとサンショアミドと呼ばれており、大脳を刺激して内臓器官の働きを活発化させる作用があると考えられています。またシトラール、フェランドレン、ジペンテン、リモネンなど山椒の芳香成分にも食欲増進や消化促進作用があると言われています。
このため漢方でも山椒は芳香性苦味健胃薬として利用されています。代表的な用途である「ウナギに山椒」も臭み消しだけではなく、脂の多い鰻と組み合わせることで胃もたれを予防するという意味もあります。消化不良や胸焼け・胸苦しさなどの緩和にも有効とされていますから、夏バテや食欲不振時にも活用できるでしょう。ジペンテンには胃酸過多抑制作用が、シトラールにはリラックス効果があるとされていますから、神経性の胃腸トラブルの緩和にも効果が期待できます。
集中力アップ
山椒に含まれているシトラールはレモングラスなどの代表成分とも言える香り物質で、精神安定や集中力向上効果が期待できる成分と言われています。またサンショオールなどの辛味成分も脳を刺激することで覚醒させる働きがあり、脳波測定では山椒のほうが唐辛子よりも脳の覚醒に強い作用が見られたことも報告されています。このため山椒は集中力アップなどにも役立つと考えられています。
血行促進
山椒の辛味成分サンショオールは中枢神経系に働きかけることで内臓機能を活性化させます。またアドレナリンなどのホルモン分泌を促して新陳代謝向上・発汗などの働きを持つともいわれており、これらの働きが体を温めることに役立つと考えられています。漢方で「腹部の冷えをとる」と言われるのもこの働きに由来します。
加えて山椒に含まれるポリフェノールや芳香成分にも血行促進作用があると考えられています。代謝向上と血液循環の改善が相乗することでより高い冷え性改善効果が期待できるでしょう。近年はサンショオールに脂肪燃焼促進効果があることも報告されており、ダイエットのサポート・メタボリックシンドローム予防としても注目されています。
生活習慣病予防
近年山椒には抗酸化差物質が豊富に含まれていることが報じられ、「山椒ポリフェノール」と呼ばれています。また芳香成分であるジテルペンも免疫細胞を活性化さ抗酸化作用を高めるという働きが期待されていますから、山椒ポリフェノールと相乗して悪玉コレステロール減少や血液・血管の保持などに役立と考えられます。
味覚を強める働きによって味をしっかりと感じるようになることで塩や醤油など調味料の使いすぎを予防する働きも期待できますから、減塩・高血圧予防にも活用できます。抗酸化作用と相乗して高血圧・動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞などの予防効果も期待できるそうです。
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