らっきょうの力
カレーのお供のらっきょうに
便秘解消に
らっきょうは食物繊維の中でも特に水溶性食物繊維が豊富で、「生の全食品の中でトップ」を誇ります。野菜平均値と比較すると23倍以上、にんにくでは4.5倍、ごぼうでは8倍もの差があります。
水溶性食物繊維は硬い便を柔らかくする効能があるため、スムーズな排便を促します。また、ビフィズス菌などの善玉菌を増やし、腸内環境を改善してくれる栄養でもあるので、らっきょうには便秘解消の効果が期待できます。
食欲増進
らっきょう独特の香りは、硫化アリルの一種である「アリシン」という成分によるものです。このアリシンは同じ鱗茎を食べる野菜の玉ねぎやにんにくにも含まれていて、唾液や胃液の分泌量を増やし、消化を助けてくれる働きがあります。
さらに、アリシンには食欲を増進させる効果もあります。バテなどで食欲がないときも、らっきょうが甘酢漬けになっていることでサッパリとして食べやすく、食欲増進により効果があるそうです。
また、アリシンはビタミンB1との相性がとてもよく、一緒に摂取することで通常の約7倍もの量を摂取できるそうです。(ビタミンB1には、炭水化物をエネルギーに変えたり、疲労回復や効果があります)豚肉にはビタミンB1が多く含まれているので、ポークカレーを食べる際には、らっきょうを付け合わせにすると良いですよ。
ガン予防にも
らっきょうの栄養には、ジアリルスルフィドという成分が含まれています。
ジアリルスルフィドとは硫酸化合物の一種で、発がん性物質の解毒作用、活性酸素の除去、がん細胞を死滅させるなどの働きや効能があります。
また、らっきょうの栄養の中には胃がんの原因であるピロリ菌を撃退するフラボノイドや、抗酸化作用を持つサポニンなど、ガンの予防と抑制に効果的な成分が多く含まれています。
まさに、らっきょうは畑の薬の名に相応しい、栄養や効能がぎっしり詰まった食品です。
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