2018シーズン開幕!伝統のラリー・モンテカルロ

2018年世界ラリー選手権(WRC)が1月25日に開幕しました。開幕ステージは、例年通り伝統のラリー・モンテカルロ。地中海沿岸の高級リゾート都市モナコのモンテカルロ地区にスタートとゴール地点が置かれるステージで、舗装された公道を走るターマックラリーですが、真冬の山間部は天候が変わりやすく、路面状況もドライ、ウェット、アイス、時にはスノーと刻々と変化し、タイヤ選択が非常に難しいことで知られています。アイスノートクルー(偵察班)の事前報告に基づくペースノートの修正、難しい路面状況でも慎重にタイムロスを抑える運転など、車の性能よりも選手の経験や技量がものをいうイベントと言われています。

初日、2ステージを制してたオジエがラリーをリード!

WRC2018シーズンの開幕戦、ラリー・モンテカルロは、初日はSS1とSS2の二つのナイトステージでスタート。ドライのターマック、雪道、そして凍結路が入り混じる難易度の高いステージで、多くのトップ選手がスピンやコースオフをするなど波乱含みの展開となったようです。初日は、Mスポーツ・フォードのセバスチャン・オジエが2ステージを制して総合首位立ちました。2番手にはヒュンダイのアンドレアス・ミケルセン、3番手に同じくヒュンダイのダニ・ソルドがつけました。

SS1からラリーをリードしたのはMスポーツ・フォードのセバスチャン・オジエ。氷に覆われたコーナーでスピンする場面もありながら、後続に7.7秒差をつけました。このステージでは多くの選手がスピンやコースアウトするなど波乱の連続で、優勝候補の一角と目されていたヒュンダイのティエリー・ヌービルがスノーバンクでスタックし、いきなり4分以上のビハインド。シトロエンのクリス・ミークがヌービル同様スタックでタイムロス、Mスポーツ・フォードのエルフィン・エバンスはパンクを喫するなど、大きく出遅れました。

続くSS2もオジエが2連続ベストタイムで連取。この結果、オジエは総合2番手のミケルセンに17.3秒差をつけてラリーをリードすることに成功しました。そんな中、トヨタ勢はエサペッカ・ラッピが総合4番手、オット・タナクが5番手、ヤリ‐マティ・ラトバラが6番手から上位進出を狙う形となりました。

2日目、首位のオジエにタナクが迫る!!

2日目はSS3〜SS8の6ステージ。例年にくらべて気温が高く、時おり雨の混じる難しいコンディションとなったようです。総合首位はオジエが堅持したものの、猛追を見せたトヨタのタナクが2番手に浮上し、オジエに迫りました。

2日目のオープニングステージとなるSS3でベストタイムを記録したタナクは、初日5番手から4番手に浮上。SS4で上位を走っていたヒュンダイのアンドレアス・ミケルセンのリタイアもあり、SS5でセカンドタイムを記録すると、一気に2番手につけ、首位オジエとの差を40.4秒に縮めました。

SS6でタナクが再びベストタイムをマークすると、強い雨に見舞われたSS7ではオジエがコースアウトして、大きくタイムロス。これにより首位オジエとの差を19.3秒にすると、この日最後のSS8では14.9秒にまで迫りました。

ラリーは残り2日で9ステージ。オジエとタナクの一騎打ちの様相を見せ始めましたが、安定した走りを見せて4位を堅持しているラッピと、順位を一つあげて5位のラトバラらトヨタ勢の活躍も見物ですね。

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