ナックルとは?

ナックルとはどう変化するか投げた本人も分からない非常に特殊な変化球です。
名前の由来は指の関節(英語でknuckle=ナックル)で握り投げることから。
指の関節で押し出すという特殊なリリースで、フォークなどよりも更に更に回転を抑え、ほぼ無回転、リリースからキャッチャーミットに収まるまで0~2回転程度という少なさ。
そのリリース故、球速は出ませんが空気抵抗を激しく受け、風と呼べないほどの小さな空気の動きがあっただけで大きく変化します。
変化の大きいナックルはまともに打ち返すのが困難な為、一流のナックルボールは「魔球」とも呼ばれています。
無回転の球を投げることが非常に難しく、変化が不規則なのでストライクゾーンに投げるコントロールを得るのも大変という、習得には何重もの壁が待ち受けている変化球です。

ナックルボーラーの存在

変化の大きいナックルはまともに打ち返すのが困難な為、他の変化球とは違い、ほぼナックルだけを投げるナックルボーラーとも呼ばれる選手が存在します。
代表的な選手として、通算200勝を挙げた元レッドソックのティム・ウェイクフィールドが有名です。
ナックルの投球はリリースを安定させる必要があるため、下半身をあまり激しく動かさず大きく振りかぶらずに投げます。
全力で腕を振らないフォームから投じられるため肩や肘にかかる負担が少ないのが特徴です。そのためナックルボーラーは総じて選手寿命が長く、40歳代後半まで現役で活躍する選手も少なくありません。
また、投法のみならず、通常とは異なるナックルに適した爪の長さや強度の維持、どう変化するのか分からないので捕手は高い捕球能力を要求する為ナックルボーラー専用捕手の存在など、一般的な投手とは違う面を持つのも特徴です。

ナックルの投げ方

ナックルは人差し指・中指・薬指の3本での握りと、人差し指と中指の2本での握りの2通りが一般的で、弾いてリリースする場合は爪をボールに当てて握り、押し出してリリースする場合は指を立てて握ります。
リリースは上記の通り、爪で弾くか指先で押し出すかです。
ナックルは球速があまり問題にならないので、腕を強く振ることよりも無回転の球を投げることを重視しましょう。

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