あなたは好き?嫌い?私は苦手な「パクチー」

「パクチー」の原産地はインドやタイなどの東南アジアで、現地の料理では定番の食材。英語では「コリアンダー」、中国では「香菜(シェンツァイ)」などと呼ばれ、国や料理ごとに呼び方が異なります。

スープや炒めものの香り付けとして、風味を楽しむものとして使用されているものですが、日本は特殊で、好きな方は生で「パクチー」を食べたり、サラダのようなメインの具材として食べてますね。 手でちぎったりするだけで、強烈な匂いが広がります。その香りはカメムシのよう、、、なんでこれが人気なんでしょう?

「パクチー」の臭い成分は、あの虫と同じ?!

「パクチー」の強烈な臭いの成分は、デセナールとヘキセナールによるものなんだそうですが、実はこの二つの成分は「カメムシ」の匂いの成分と同じものなんです。「パクチー」がカメムシの臭いと言うのはあながち間違った表現ではないんですね。

匂いが似ているということから、タイに隣接しているラオスでは、カメムシと香辛料を一緒に潰した調味料が作られ、実際に使われているそうです。また、カメムシを香辛料として生食や串焼き、炒めものなどとして食べられているようです。私には考えられませんが、「パクチー」好きな人にはぜひ試していただきたいものですね。

また「パクチー」の風味を構成しているデセナールとヘキセナールはアルデヒド類と呼ばれるもので、このアルデヒド類の匂いの成分は、人間が持っている遺伝子反応し、脳が「食べられないもの」と認識するそうです。「パクチー」が苦手な方は、アルデヒドに対する反応が通常の人よりも過敏に反応するから拒否反応が出るんですね。

「パクチー」のアンチエイジング効果とデトックス効果は凄い!!

そんな私の苦手な「パクチー」ですが、葉の部分にはβカロテンが多く含まれています。強い抗酸化作用を持つβカロテンは、老化防止や動脈硬化、がん予防などの効果を期待できます。また体内に吸収されるとビタミンAに変わるので、皮膚や内臓の粘膜を強化し、美肌を保つ肌の細胞を元気にしたり、ウィルスから腸内を守ってくれます。加えて、抗酸化力の強いビタミンE、女性が不足がちな鉄分、この鉄分の吸収をよくし、肌の弾力を支えるコラーゲンの生成を高めるビタミンCも含まれています。

上記の栄養素がアンチエイジング効果が凄いと言われる所以ですが、さらにデトックス効果も凄いんです。

「パクチー」には人間は体内に溜まった有害金属を排出してくれるキレート作用という働きがあります。これにより日常生活で身体に入り、蓄積した有害金属(水銀、ヒ素、鉛など)を尿や便とともに体外へ排出してくれる効果があるんです。

追いパク注意!!「パクチー」の食べ過ぎは禁物!

「パクチー」には毒素を排出する働きや、消化を助ける働きがあるといわれているため、大量に食べすぎると、逆に腸の働きが活発になり、下痢や腹痛を起こすと言われています。さらに独特の風味の過剰摂取により、頭痛が起きたり気分が悪くなるなどの症状が起きることあります。また「パクチー」にはソラレンと呼ばれる光毒性物質が含まれているため、紫外線の吸収率を高めてしまう可能性もあるようです。朝や昼の大量摂取を避けるか、日焼け止めや日傘を使用して、できるだけ紫外線を避けるようにした方が良いそうです。

「パクチー」を摂取するのは、多くても1回につき10gを目安にしましょう。「パクチー」には、100gあたり500mgのカリウムが含まれているため、あまり多く食べすぎると腎臓への負担がかかるといわれています。最近では「追いパク」なども流行っているそうですが、いくら好きだからって、食べ過ぎは禁物ですよ!

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