寒い時には温かいものを口に入れたくなりますが、温かい食べ物や飲み物でも、体を冷やしてしまうことがあります。体を温めるもの・冷やすものを正しく見分けて、冷え性対策に役立てましょう。

体を温める食べ物と冷やす食べ物の見分け方

体を温める食べ物と冷やす食べ物の見分け方には幾つかの方法があります。必ずしもこれが全てに当てはまるというわけではありませんが、参考にしてみてください。

【育った環境】
寒い国では体に熱を吸収して蓄える必要があるため、体を温める果物や野菜が育ちます。反対に、南国では体内にこもった熱を下げるため、体を冷やす食べ物が育ちます。

【育ったのは地面の上か下か】
地下(地中)で育つものは体を温め、地上で育つものは体を冷やします。冬に地下で育つ根菜類が多いのは、動物も人間も体を温める必要があるからで、夏に地上で育つトマトやキュウリ、スイカなどが多いのは、体を冷やしてくれるから。
旬の食べ物を食べた方が良いというのは理にかなっているのです。自然ってありがたいですね。

【色、形、成分、味で見分ける】
実は、色でも体を温めるか冷やすかを見分けることができます。
オレンジや黄色の野菜や果物は体を温め、白・緑・紫の食べ物は体を冷やします。暖色系は体を温め、寒色系は体を冷やすと覚えておくと便利ですね。ただし、暖色系だけど体を冷やすトマトのような例外もあります。

また、形でいうと小さいもの、丸いものは体を温め、大きいもの、細長いものは体を冷やします。

成分では、水分の少ないものやナトリウム(塩)を含むものは体を温め、水分の多いものやカリウムを含むものは体を冷やします。例えばジャガイモとナスを比べてみると、ジャガイモは茶色くて丸く水分量が少ないので体を温め、ナスは紫色で細長く水分が多いので体を冷やします。

味では、塩や醤油を使った塩辛さを感じるものが体を温め、酢を使った酸っぱさを感じるものや化学調味料を使ったものが体を冷やすということが分かっています。料理をする時は、素材だけではなく調味料にも気を配るといいでしょう。

間違えやすいもの

寒い時に体を温めるため、コーヒーや緑茶を飲む人も多いと思いますが、暑い国で育つコーヒーや製造工程で発酵していない緑茶や抹茶は、体を冷やす飲み物です。寒い時に飲むとさらに体を冷やしてしまいます。

また砂糖は、原料の生育地域や精製方法によって体への作用が異なります。
北海道で育つ甜菜(ビート・砂糖大根)から作られる甜菜糖は体を温めますが、沖縄など暑い地域で生育するサトウキビを原料とし、さらに精製された白砂糖は特に体を冷やします。同じくサトウキビからできている黒砂糖は、未精製でビタミンやミネラルが残っているため、体を冷やす作用は緩やかといわれています。

まとめ

これから食べ物や飲み物を選ぶ時、どこで育ったものか、地面の下と上どちらで育つのか、色は?成分は?と考えて選ぶことができますね。
体を温める食べ物と冷やす食べ物を区別して食事に取り入れ、上手に冷え性対策をしましょう。

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