10月15日の秋華賞出走権をかけて、先週の土曜日に中山競馬場にて紫苑ステークスが開催されました。結果から言うと、ディアドラ、カリビアンゴールド、ポールヴァンドルの三頭が、秋華賞の出走優先権を勝ち取っています。期待されていたホウオウパフュームやルヴォワール、ライジングリーズンなどは、いよいよ厳しい条件となってきました。
今週末は、紫苑ステークスと同じく秋華賞のトライアルレースのローズステークスが開催予定。紫苑ステークスの結果を踏まえて、ローズステークスにも目が離せないところですが、まずは紫苑ステークスの上位二頭にhsおめでとうといったところでしょう。

大外でロスは大きかったものの!?ディアドラ

あっぱれでした。
やはり強さは本物なのかもしれないと思わせたディアドラの勝利でした。直線を向いた時点でグンっと突き抜けたカリビアンゴールドを2馬身ほど後ろからラスト100mで差し切ったその脚は遂に本格派してきたのかもしれませんね。個人的にはペースもスロー、この状態からのヨーイドンであれば、カリビアンゴールドのトップスピードの方が優っていると思っていたことから、4コーナー曲がった時点でカリビアンゴールドが1着と完全に思っていたので、2着争いに眼をやったのが正直なところでした。大外からグイグイ上がってくる馬体がディアドラとはすぐにわかったのですが、まさか差し切る速さを持っていたとはといったところですね。逆にいえば、秋華賞においてもスローの状況からならディアドラも大いにあり得るということに繋がる内容の良いレースだったと思います。
16番枠からまずまずの出だしですが、いつものように無理せず後方で仕掛けを待つといった策で展開しました。正直なところ、3コーナーで他馬が仕掛けなかったらおそらく最後まで動かなかったつもりではないのかな?と感じでしたので、勝手な憶測でシンボリジュネスが押し上げてくれたのはディアドラにとって功を奏した動きだったのでは?と思います。
枠順もあったかもしれませんが、外目外目のレースだったので、かなりのロスをかんじさせられました。それでもキッチリと結果を残したディアドラは、今年の最後の女王の王冠・秋華賞候補に名を連ねる可能性が出てきたと言えるでしょうね。

そろそろゴールドに輝くとき!?カリビアンゴールド

やっとといったところですが、個人的にはずっと注目をしていた一頭で、この紫苑ステークスにおいては大本命として睨んでいた馬です。本質的には申し分のないポテンシャルの持ち主で、もっと突き抜けても良かったのかな?と感じており、まだまだカリビアンゴールドの凄さが出ていないようにも思えています。タイプ的にはジェンティルドンナに似ているのかなと思っている馬で、先行も差しも両方を兼ね備えている感じでしょうか。
今回のレースでは、超スローだったこともあり、やはりかかり気味にレースが展開してしまったのが多少たりとも最後のひと伸びを欠いてしまったようにも思えます。11番枠からスタートも完璧に決めて、難なく好位置をキープ。途中は行きたい気持を止めるかのように田中騎手が手綱を引く場面が何度も見受けられたレースでしたが、仮に行かせてあげて3番手あたりからでも、むしろそのまま突き抜けていたのではないかな?と、カリビアンゴールドのファンとしては思っている次第です。
まあ、どちらにせよ、まずは本戦に出走する権利は勝ち取っただけでもヨシといったところでしょうか。本戦では、同じディープインパクト産駒のファンディーナたちがライバルとなることでしょうが、とても楽しみなレースを期待しています。

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