先週の土曜日は、阪神競馬場にてスプリンターとマイラーが入り混じる阪神カップが開催されました。このレースでの注目は何と言ってもこの舞台を最後に引退するイスラボニータのラストラン。同年代からはタガノブルグただ一頭だけの出走。まあ、6歳ともなれば引退している馬も多い世代なので仕方のないところかなと。どちらにせよ、レースは超高速馬場状態で行われ、驚くことにレースレコードで幕を閉じた内容でした。「格好良いな」の一言で、涙涙でした。

レースレコード!これがイスラボニータ

24戦7勝の7-6-4-7で現役生活を終えたイスラボニータ。なんと言っても思い出と言ったら3歳クラシックの初戦の皐月賞ですかね。ステファノスにワンアンドオンリーなどの強豪を制しての勝利は鮮やかの一言で、しばらくイスラボニータの時代になるのかなといったところでダービーも2着と強さを見せてくれていました。しかしその後の朝日セントライト記念に勝利した後からはなかなか勝ちきれず、約2年半以上、勝利からかけ離れてしまった状態が続きました。そして今年の4月23日。読売マイラーズカップでライバルのエアスピネルを制し久々の美酒に味わえた瞬間でした。しかし、どうしても皐月賞の頃のイスラボニータを知っている側としては、あの頃のキレといものがなく限界かな?と思った矢先の引退表明でした。イスラボニータの世代といえばミッキーアイルやモーリスといった名馬が筆頭として挙げられる世代。そんな世代屈指のイスラボニータの引退レースには同期のタガノブルグが出走。1枠2番のイスラボニータと2枠3番のタガノブルグがゲートで横並びでいる姿だけでも込み上げてくるものがありました。レースはスタートも綺麗に決めて好位をキープ。勢いに乗るモズアスコットを見ながらの競馬となりました。ペースはかなりのハイで進んでいたので、基礎スピード面がとにかく問われる内容になり、更にギアチェンジを有する感じだったので正にイスラボニータ向きのレース内容になりました。ラストは前塞がりでキツイか?よ思った瞬間にフワッと前が急に開き、そこからはトップスピードに乗って、迫るサングレーザーを振り切り、粘るダンスディレクターを差して自分の引退レースを有終の美で飾りました。今後は種牡馬としての活躍が期待されます。ロードカナロア産駒が賑わい始めている今年ですが、3年後にはイスラボニータ産駒が騒ぎ始めることを祈ります。お疲れ様でした。

4連勝ならず!モズアスコット

今回の阪神カップが初の重賞レースだったということで、今までにない強豪ひしめくメンバーを相手にしたわけですが、やはりこのモズアスコットは強いなと感じる場面は多かった印象です。スタート自体はそこそこで、そこからの二の足も悪くなく、とても3歳馬とは思えない最序盤だったかなと思います。サングレーザーはそれとは反対で出遅れからどうしても後ろからとなってしまった感じで、モズアスコットに関しては内枠でも綺麗に飛び出せれば先行も可能な脚質を持っているのかな?と感じさせる内容でした。今回に関してはダンスディレクターがとにかく頑張ったといった感じで、高速馬場状態のかなりのハイで進んだわけで、こうなってしまうと道中にロスが多かったモズアスコットからしてみれば4コーナー終えた時点で終わっていた印象でした。案の定、そこからの追込みは弱く、なんとか出しきっての4着フィニッシュ。これはこれで立派といえる走りだったと思います。1400〜1800mまでの距離で、来年は古馬となるモズアスコットが牽引して欲しい一頭で、期待したい一頭です。サングレーザー、モズアスコットの来年に期待をしたいです。

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