ここ数年、1番人気をつける馬の1着フィニッシュがない函館記念ですが、今年の1番人気をつけたサトノアレスも例外なく6着フィニッシュといった結果になりました。来年の話にはなりますが、1番人気は紐ほどで考えておいて良いのかな?ですね。過去10年を振り返ってみても、1番人気の複勝回数は2回のみといった結果なので、来年は・・・切りましょう。
さて、今年も好走をみせてくれたのはやはりあの馬でした。

逃げ馬のスタート勝負!ヤマカツライデン

昨年の函館記念を制したマイネルミラノ、鳴尾記念でスマートレイアーを退けたステイインシアトル、経験豊富のタマモベストプレイなどの強力で強敵でもある同じ逃げ馬がいるので、今回はどんなレースで持ち込むのかな?とレース前はスタートが楽しみでもありました。
15番枠からまずまずのスタートで、そこから一気に内へ切れ込んでハナを主張しますが、タマモベストプレイが思いのほか食い下がってきたので押して押して意地でもハナを確保したスタート。マイネルミラノやステイインシアトルは完全にハナを最初から譲る感じでいたのか、全くというほどスタート時点では目立つところなし。ステイインシアトルに限っては、どう考えてもハナからの勝負を諦めていた感じでした。完全にステイインシアトルの話となってしまいますが、宝塚記念の武豊鞍上のキタサンブラックと同じ結末を辿ってしまった感じで、キタサンブラックもステイインシアトルも総合力で初めて勝利するところで、今回もステイインシアトルの好きなことができないポジションで走らされた結果の惨敗だったようにも思えました。
さて話をヤマカツライデンに戻し、3コーナーあたりでマイネルミラノの押し上げで馬群に吸収されマイネルミラノに差されるかと思ったが、丹頂ステークスでみせた二段階加速で再度ハナを主張。直接で明らかな仕掛けで一気にトップギア。最後はルミナスウォーリアーに出られるが、タマモベストプレイとアングライフェンとの競り合いで3着フィニッシュとなったレース内容でした。
ヤマカツライデンにとっては恵の雨だったのかなと思います。ハナは取るが無茶なペースで押し上げる力はないし、結局相手次第の加速となるので、それが3コーナーあたりにマイネルミラノがきてくれたことが功を奏したといった感じだったのかなと思います。4コーナー過ぎてからの瞬発力戦となったりトップスピード戦となっていたのなら、おそらく今年の順位が大きく変わっていた結果だったのかなとも思いました。

1番人気は勝てないのか!?サトノアレス

過去10年の結果から、1番人気で勝った馬も消えてしまい、とにかく夏場のハンデ戦らしい傾向の重賞ですが、前哨戦の巴賞を勝って少し抜けた人気となったのは間違いないかと思います。今回のメンバー唯一のGI馬なのに、3歳ということで前走の巴賞で背負った斤量と同じ54キロで出走できるのは、この上ない有利な条件。更にメンバーをみたところ、逃げたい馬や、どこかでハナに行きたい馬が揃って、展開も読みやすいメンバーということと、何より藤沢和&ルメールの強力タッグと言うのが競馬ファンを一押ししている感じでした。条件は完璧に揃っているので、1番人気が勝てないと言う呪いを取っ払い、もうそろそろ1番人気馬が勝っても良いのかな?と思ったレース前でした。ただ不安はもちろんあり、巴賞のメンバーを見れば、もう少し楽に突き抜けても良かったのかなという点です。
1番枠から好スタートを切ったものの、今回は逃げ馬・先行馬が多いので無理せず中団の最内をキープしてレースを進めます。道中もかかるところなく、向こう正面でもペースが若干押し上げられたところでも反応良かったので、これはひょっとしたら本当に呪いが解ける!と思ったほどの快走ぶり。馬場も稍重といったところで、ラップ自体はハイペースになっていなくサトノアレスに風が吹いてきたと感じてましたが、小回りがきいた最後のコーナーを曲がりきったところで前が塞がっており、仕方なく外に振ってロス。しかしサトノアレスならここからグンっと伸びるので問題なしと思って注目したが、結局伸び切らずに6着でフィニッシュ。競馬自体は決して悪くなかったと思いますし、馬場がもう少し良ければと思ってしまう場面も。東京コースの2000m級であれば、トップスピード勝負に持ち込めやすいといったところで、函館の短いストレートでは持ち味のトップスピードの威力が発揮できず終いだったということかなと。やはりサトノアレスの持ち味はそこにあるので、今回は馬場とコースの相性が合わなかったといったところでしょうね。

初重賞制覇!ルミナスウォリアー

5番人気のルミナスウォリアーでしたが、ディセンバーステークスではツクバアズマオーに完敗していたり、ここまでの結果をみても勝ちきれていなく、競馬自体もイマイチ何をしたいのかが全く見極めきれない一頭ということもあり、正直なところ3連単の単発で3着に予想した紐程度といった感じでした。
12番枠からまずまずのスタートですが、逃げ馬・先行馬が多いことから今回は必然的に後方からのレースとなったルミナスウォリアー。内に切り込まず、無理なく外の後方でレースを展開していく流れとなりました。動きを見せたのはマイネルミラノが押し上げた3コーナーあたり。手も動きはじめて徐々にポジションを前目に持って行き、4コーナーではヤマカツライデンに並んで先頭に立ち直線。そこからは後続なんともせずに楽なかたちでゴールイン。22戦目にして見事に初重賞制覇となりました。
ここまでのレースではイマイチ勝ちきれていなく、何がこの馬にとって良い相性なのかがハッキリしなかったが、今回の感じが相性合うということになるのでしょうね。それでもハッキリとしない馬に変わりはないので、今後のレースでも読みにくさを残したままの一頭です。

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