今週日曜日には東京競馬場にて東京競馬場5週連続G1のフィナーレを飾る春の最強マイラー決定戦の安田記念が開催されます。昨年はサトノアラジンがロゴタイプ、レッドファルクス、エアスピネル等を一気にまくっての大勝利で幕を閉じた一戦でした。今年は昨年以上に好メンバーが出揃っており、今年はマイル界がまるで戦国時代に突入したかのような様相を呈しています。昨年の1着馬サトノアラジンは香港マイルを最後に引退、2着馬のロゴタイプもこの安田記念をラストランにしての引退ということで、昨年のワンツーが不在。ここ3年は前年に優勝した馬が必ず連対するというジンクスがあったものの、今年はそのジンクスはなし。いったいどの馬が飛び込んでくるのでしょうか。その中でも注目したいのは、2歳王者もそれ以降勝ちから遠ざかっているサトノアレスと、ダービー卿では見事な末脚を披露したヒーズインラブにも注目です。

2歳王者が再び躍進するか!?サトノアレス

前走の京王杯スプリングカップでは後方からのまくりでごぼう抜きを見せ、更に前を行くムーンクエイクとキャンベルジュニアをも抜き去るかと思わせたサトノアレスも出走予定です。当初、藤沢厩舎からは、タワーオブロンドン、ムーンクエイク、スターオブペルシャ、そしてサトノアレスと四頭の登録がされていたのですが、タワーオブロンドンは放牧に出し秋のスワンステークスへ、ムーンクエイクも放牧を経て夏の関谷記念へ、スターオブペルシャはパラダイスステークスへと、それぞれ状態面を見て回避をした感じで、その中で厩舎側として判断した1番状態の良いサトノアレスを残したということですから、これはもう侮れない一頭であることはわかりますね。余談になってしまいますが、同じ感じで気になってしまうのが連戦でもGOサインを出しているモズアスコットといったところで、もちろん馬的にも十分実力はあるし、厩舎側もかなりの自信を持っているという点がなんとも不気味さを感じてしまいます。前走の京王杯スプリングカップでも、スタートは五分というか、やはり出遅れ気味になってしまているのもあって、後方からの追走。しかし、後方からの末脚は本物で一気に抜き去り32.7は全体で言えばタワーオブロンドンの32.5に次いで2番目に早い上がりタイム。しかし、この日のムーンクエイクはキレッキレでレースレコードを出されてしまっては流石にきつかったかなと。ただ、もう1ハロンあれば抜いていたのは間違いない伸びのレベルでした。この辺をどう評価するかではありますが、やはりゲート次第になってくるのがサトノアレスかなと。後方一辺倒になってしまうのであれば、強敵は多い感じですので、やはり中団に潜り込めるゲートを期待。それ次第では朝日杯フューチュリティステークス以来となる G1制覇になるの可能性も?

急成長中の穴馬!?ヒーズインラブ

前走のダービー卿チャレンジでは、マルターズアポジー、グレーターロンドンなどの実力馬を鮮やかに交わしての優勝を決め、非常に成長力を感じるヒーズインラブも出走予定です。前走のダービー卿チャレンジの走り自体は評価するべきだし、何しろキャンベルジュニアやグレーターロンドンをも凌いだわけですから実力的にも G1挑戦も頷ける内容。ただ、末脚に関して言えば絶対量が足りないというのも個人的な意見ではあります。安田記念に出てくるレベルであれば、やはり32秒台は絶対不可欠な部分で、ヒーズインラブに関して言えば春興ステークスで叩き出した33.2が最速。この量では前走のダービー卿チャレンジのように後方から一気にまとめてとはいかないのが正直なところで、むしろ後方においていかれてしまう恐れもあるのかなと。レース展開的には中緩みのない、流れてしまった方が案外やれてしまうのではないかなと思っています。普通に走ったのでは強敵が多すぎるので、ここは藤岡康太騎手の秘策的なものも見てみたいですね。今のところのは来ても3着かなと行ったところですかね。

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