今週末は3歳王者決定戦の第85回日本ダービーが開催されます。昨年は後方から道中に一気に先団へと押し上げ、そこから一気に突き抜けてきた2番人気レイデオロが優勝しました。そして菊花賞は回避して迎えたジャパンCでは、キタサンブラックやマカヒキよりも先着の2着と大健闘。今や押しも押されもせぬスターホースとなっています。それ以外にも2着のスワーヴリチャードは、その後のアルゼンチン共和国杯で古馬相手に優勝すれば、今年の大阪杯で優勝してG1ホースにも輝いたりと、やはり日本ダービー出走経験という経験は、その後の人生にも大きく影響をしているようです。さて、今年は例年なく超ハイレベルな世代となったわけですが、その中でも注目は北野武さんが命名したキタノコマンドールと、三冠の1勝目を皐月賞で挙げたエポカドーロの二頭について書いてみようと思います。その前に、出走登録馬です。


アイトーン
アドマイヤアルバ
エタリオウ
エポカドーロ
オウケンムーン
キタノコマンドール
グレイル
ケイティクレバー
コズミックフォース
ゴーフォザサミット
サンリヴァル
ジェネラーレウーノ
ジャンダルム
ステイフーリッシュ
ステルヴィオ
タイムフライヤー
ダノンプレミアム
テーオーエナジー
ブラストワンピース
リョーノテソーロ
ワグネリアン

以上、21頭の出走登録馬です。

皐月賞は上がり最速!キタノコマンドール

2連勝で迎えた牡馬クラシック初戦の皐月賞では後方からのレースとなり、上がり最速のラップも5着となんとか掲示板を維持したキタノコマンドールも出走予定です。皐月賞に関しては、結構特殊なレース展開だったような印象で、アイトーンがとにかく気持ち良く逃げて、それにくらいついた先団にいた基礎スピードを活かせた馬替え勝ち残ったといったようなレース展開。その中でも35.1を出したエポカドーロは強かったと言ったところで、稍重、そしてハイになればかなりの強さを発揮できることが証明された反面、このようなレース展開になると弱さを見せたのもキタノコマンドールなのかなと。やはり後方からというのがリスキーな感じで、トップスピードやその持久力は高いにしろ、中山のようなコースとなると捌くのに苦労といったところかなと。それが今回は府中になるので、その点は解消されてくるし、更にこのままいけば高速馬場での対決になるであろうからキタノコマンドールにとってはかなりのプラスに落ち着くのかなと感じています。また、距離も2400mになることで、多少は中緩みもあって皐月のようなペースにはならないかなと。といってジェネラーレウーノ、サンリヴァル、そしてエポカドーロも健在。やはり、例年にないハイペース予想も考えられるし、そこにダノンプレミアムも加わってくることを考えれば、今年の日本ダービーは後方集団に関してかなり気を使う感じになりそうです。外枠である程度動かしやすいポジションから、出来れば中団くらいにおさまれるスローが望ましいのかなと思っています。

皐月賞馬二冠目狙う!エポカドーロ

ワグネリアン、ステルヴィオ、キタノコマンドールを横目に、7番人気だったエポカドーロが堂々の皐月賞を制覇しG1ホースへ。そのエポカドーロも出走予定です。これは余談ですが、皐月賞当日は現地観戦をしにいった私がグッズ売り場へ足を運んだ時に、記念のボールペンをチラッとみたら、エポカドーロとサンリヴァルのボールペンが売切れていたんですよ。結局この二頭がワンツーフィニッシュだったんです。何かの予兆だったのか、それとも競馬玄人が買い占めたのか、んー、不思議といった光景を当日見たんですよね。すみません。完全に余談でした。しかし本当に強かったなというのが皐月賞のエポカドーロ。前三頭を追いかけての単独4番手からの追走で、直線で一気に突き抜けました。基礎スピード、そしてもうひと伸びもできるパワーもあることを証明しましたね。先週は父オルフェーヴル同じ初年度産駒のロードカナロアから二冠馬(アーモンドアイ)が誕生しました。父のためにも負けてられないというのがエポカドーロですが、まずは距離延長がどう出るのかなと。血統的には2200mくらいまでが気持ち良く走れるのかなと思うし、あとは強烈な逃げ馬がいてくれればというところ。タイプ的にダノンプレミアムと同じポジション取りになると思うため、あとはどう後方集団の末脚を削ぐのかという観点になるのかなと思っています。外すことは考えていませんが、サンリヴァルも結構厄介な相手にもなると考えています。

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