玉ねぎ

玉ねぎは、ニンニクの仲間で、食用としての歴史は古く、エジプト文明の頃にさかのぼるといわれています。
玉ねぎは、西洋野菜の代表的な存在で、多くの西洋料理のベースを作る野菜として、広範囲に利用されています。
日本には江戸時代に入ってきましたが、本格的な輸入は明治になってからです。
さらに一般家庭に普及するようになったのは、昭和になってからのことです。
現在では、北海道を中心に多くが国内生産されていますが、それでも需要に追いつかず、海外から大量に輸入している状態のようです。
味の特徴は、ピリッとした辛みと、独特のにおいにあります。
玉ねぎは、年間を通して流通していますが、旬は、春と秋の二度です。
春に出回るのが新玉ねぎで、辛みが少なく、皮がやわらかで、みずみずしいのが特徴です。
秋には黄色や紅色の玉ねぎが多く流通されるようになります。
玉ねぎの辛みのもとは、二硫化アリルという化合物です。
また、においのもとになっているのは、にんにくなどと共通した硫化アリルという成分です。
玉ねぎをむくとき涙が出るのは、この硫化アリルが目を刺激するためです。

血液サラサラ効果

玉ねぎには独特の刺激臭と辛味成分である、アリシンという成分に血液をサラサラにする効果があります。
アリシンには強力な抗酸化作用があり、血液が固まるのを抑えるといった働きや、血中の悪玉コレステロールを減らす働きもあるので、血液が詰まって血栓が生じるのを予防し、血液をサラサラにしてくれるそうです。
また、血栓を溶かす作用は、シクロアリインというイオウ成分にも含まれています。
このシクロアリインは、たまねぎを加熱することで増えていきます。生の玉ねぎでは、少なく、切ったりすることで成分が出て行ってしまうので、シクロアリインをたくさん摂りたい場合は、切らずに加熱することがポイントです。
更にアリシンには、強い抗菌・殺菌作用があり、ピロリ菌やO-157菌やコレラ菌までを死滅させる力さえ持っているそうです。

便秘改善効果

玉ねぎには食物繊維が豊富なので、便秘解消にも効果が期待できます。
特に玉ねぎには水溶性の食物繊維が豊富なので、便を柔らかくして排便をスムーズにしてくれます。
更に玉ねぎにはオリゴ糖が入っています。そして、野菜の中でも一番豊富に含まれると言われています。
オリゴ糖は腸内の善玉菌を増殖させて、腸内環境を整えてくれますから、さらなる便秘解消にも期待できるそうです。

玉ねぎは私達にとって身近な野菜ですよね。
血液サラサラはとても重要なことなので、これからは玉ねぎ、加熱して
食べていこうと思います。

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